終わりよければ、すべて良しの内
1月下旬に2回、表参道の根津美術館で展覧会に合わせ講演会が行われていました。
「百椿図」展。椿って、日本画のために生まれた花のような気がしませんか?
2巻で、24mもある100種類以上の椿が描かれている絵巻物の展示です。皇族・公家・大名・歌人・俳人・儒学者・僧侶たちが、こぞって夢中になったのが椿だそうです。
申し込みが多くて、入場できませんでした。
最後のチャンスは3日にあったギャラリートーク。1時間ほど前に着きましたが、これもすでに満員。
なぜ、平成の世でもこんなに人気なんでしょう。不思議だ。
トークが聴けなくて、絵を見るだけでもよかったのです。でも、なんだか縁がないようでやめました。
美術館の反対側にあるのが、建った当時はマンションだった「パレス青山」。
現在は、美容院とか骨董屋とか家具屋とか、とにかくテナントビル化してます。
ここの2階に、友だちが経営する古本屋があります。「日月堂」です。1920〜30年代ビジュアル物に強く、お好きな方は何時間でも滞在したくなる。
僕も、お好きな方。
残念、閉まってました。何回行っても、営業日を覚えられない。
張り紙を見ると、火・木・土は開店。月・水・金は不定休。日は休。今度こそ、覚えておきましょ。
不定休というのは、買い付けやデパートなどの古書市に出店
している場合があるからなんです。
それにしても、まいったなぁ。と、携帯が鳴る。「音だっち」ツネツネからでした。
・本日のおすすめ。キュート&クールな音楽です!
スマホじゃないから、すぐ聴けない。
鈴木清順監督の映画「ツィゴイネルワイゼン」は、6時15分からだから、だいぶ時間がある。
足の向くまま町を漂ってますが、お菓子と一緒に切れ端も持っているのです。あまり見ないので、切れ端を持っていることを忘れていました。
JICAで「チョコレートサミット2012」とか、五反田で「妄想で愉しむ儀式と伝承、そして音」とか、あったじゃない!
いつも、この調子。
表通りが嫌いですから、裏うらウラと歩いて、立ち止まり、気になる店に入り、たぬきそば(春菊の天ぷら付き)を食べる。
映画、よかった。原田芳雄兄さん、若い。
内田百輭「サラサーテの盤」が原作とは知らなかったなぁ。百輭さんは、よく「がっかり」している小説を著きました。幻想怪奇の物語もよくしました。
ポスターには大正浪漫の清順美学、とありました。奇妙で狂気な主人公を、芳雄兄さんが熱演。
終映後の若い2人連れ。彼女から「すごく良かった〜」と言われて、誘った彼氏も男を上げる。
ほんに、今夜は節分じゃ〜。福は〜ぁ、内〜ぃ。