明治6年に禁教が解かれて

教会もクリスマスの準備に忙しい。

登録有形文化財の建築だから訪ねたカトリック神田教会では、聖堂入り口の上に赤い星型を据え付け工事中だった。

SALVATORサルバトーレという白文字が浮かぶ。

ラテン語で『救い主』という意味です」と、背後から説明があった。神父さんだろうか? 

スペイン料理店、あるいは人名の印象が強過ぎて、まいった。ダリの両親は、我が子にずいぶん大胆な名前を付けたな。

入り口前にあった聖母像にも一言。「これがあるのは、カソリックです。プロテスタントは、偶像崇拝しませんから」。えっ、プロテスタントの教会にはキリスト像やマリア像が無いんだ。

よく、カテドラルと言うでしょ? もう、まいったよ。

祭壇前に、よく椅子があるでしょ? あれを、司教座カテドラという。カテドラが置かれた聖堂のことをカテドラルという。

ステンドグラスとかクリスタルグラスと勘違いしてたYou & me。悔い改めよ。

「快楽の園 ボスが描いた天国と地獄」新人物往来社刊。

Boschオランダ語読みならボス。ドイツ語ならボッシュ

幻想怪奇で、ブリューゲルと共に好きな画家。グロテスクなモンスターは、祭壇画という体裁をとれば、見る人に効果テキメンということなのだろうか? 

罪と愚の曼荼羅。悔い改めよ、とミサで説く。

Nicolaus Bruhns