2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

あきらめが悪い観戦記

いよいよ決勝トーナメント始まる。スタジアムの柵に、グループリーグの時には見かけなかったメッセージが出てきた。NOW OR NEVER 今でしょ! もう、負けたら後がないぜ。29日は、ブラジル vs チリ。見応えあった。W杯出場で地域予選を闘ってないブラジルは…

「彼に装幀を」と作家は望む

「雨降りだからミステリーでも勉強しよう」という本を出したのは植草甚一さん。そもそも晴れの日は田を耕し、雨には本を読むと最初に言ったのは誰なのか? 権力闘争に敗れ、都落ちした中国の詩人というイメージがあるが。よるべなさに、退屈しのぎする読書。…

たまに、写真でつかめること

年1回「このミステリーがすごい」というタイトルで、大賞が選ばれる。略して「このミス」。写真評論をやる大竹昭子さんが編集したのが「この写真がすごい」朝日出版社刊。最新刊の「2」もあるが、見たのは2008年度版の初号。だいたい、男の写真評論は…

「大人買い」は青春の尾っぽ

「ガラスの街」「幽霊たち」「鍵のかかった部屋」これが、ポール・オースターのニューヨーク三部作。「孤独の発明」もある。いつか読みたい、と「大人買い」してた本。かえって読まない。半月ほど前に、「ムーン・パレス」新潮文庫刊の話題が出て、読もうと…

選手が一番はがゆいだろう

噴水に、ペットボトルで殴りつける少年。こんちきしょう、こいつめ、くやしい、はがゆい。決勝トーナメント進出は一縷の望みだったが、断たれた。前半、「そうだ、日本はこれがやりたかったんだよ」と、いい動き。過去2試合は、未消化でかきむしられる気分…

プレッシャーに「おぅ来たか」

23日、G組ポルトガル vs アメリカ。見応えあったぞ。先行は、ポ。逆転した、ア。ここでポは2連敗して敗退かと思いきや、アディショナルタイムに2−2とする。やっぱり、大スターのロナウドが消化試合をやるのは悲しいからね。その前にあった試合。H組韓国…

我、土・民俗・郷土玩具を愛す

文芸系の出版社は、個人全集を出す。一方、カジュアルなものも出す。誕生から晩年までの写真と、短いコメントと、作品一覧と、年譜を一冊にまとめた入門書。「新潮日本文学アルバム 会津八一(やいち)」新潮社刊。松岡正剛さんの講演で、「日本人が奈良を発…

詳しいのは、地元の人

横浜移住後は地図をせっせと集めている。市バスの路線図も入手した。地名だけでなく方位、距離もわかって、なんだか安心する。地図好きは、空想だけで満足できる。「倉庫」ワールドフォトプレス刊。横浜本第1弾は、臨海倉庫の写真集。安川千秋さんは、ハマ…

それでも、とはいえ、まだ

これ、渋谷スクランブル交差点で見たSHIBUTAN。ザックJのギリシャ戦、後半はこんな顔してテレビを見てた。20日、午前1時から始まったC組のコロンビア vs コートジュボワール。淡い期待は砕かれて、実力どおり南米の勝ち。決勝トーナメントは、残り1枠と…

D組だけじゃない「死の組」

号外、号外!19日、FIFAランク1位スペイン、グループリーグ敗退。チリに0−2で2連敗。これで、B組はオランダとチリが決勝トーナメント進出。パスサッカーができなかったスペイン。対戦国は徹底的に研究したのだろう。シャビは、出場すらしなかった。ア…

こうして、話す事がなくなる

・宗助の家は横町を突き当たって、一番奥の左側で、すぐ崖下だから、多少陰気ではあるが、、、。これ、夏目漱石の「門」に出てくる主人公の家。崖下の家といえば、明治23年頃に樋口一葉さんが住んでいた本郷・菊坂のあたりが思い浮かぶ。今でも、木造家屋…

ネット上なら小ネタも強力

18年前から別荘分譲を手広くやってる社長さんと話す。別荘が、どのように買われ、使われ、売られたか。18年間の別荘家族、それぞれに歴史あり。転勤・定年・相続・離婚。東京を引き払って移住して来たが、なじめない。でも、もはや東京に家は無い。とか…

振り出しに戻ってA組

ヨーロッパの強豪サッカーチームには、世界各国のA代表選手がそろう。ということは、W杯に出場するメンバーは、ほとんどが聞いたことがあるチームの所属ということになる。国と同格になった、サッカーの私企業。E組。 バイエルンMのリベリがいないフランスは…

サタンに、はじき飛ばされる

15日は4試合をした。C組 → D組 → D組 → C組。最後のC組マッチが朝10時始まる日本vsコートジボワール。これは、日本向けのやりくり編成なんだろう。20日ギリシャ戦は朝7時、25日コロンビア戦は朝5時。早朝すぎるので、初戦しかパブリックビューイ…

背伸びと無理の悲喜劇

「市場と権力」講談社刊。元日本経済新聞社の記者、現在リーランスのジャーナリスト佐々木実さんの本。追っている相手は、竹中平蔵さん。小泉政権で「痛みを伴う構造改革」を主導した。とはいえ、鳩山由紀夫にも「コンサルしますよ」と、すり寄る全方位男。…

意味不明だらけだな

負ければ驚くのが、ブラジルのサッカー。勝つと驚くのが、東大の野球部。駒場東大の野球場で練習を見る。ちゃんと女子マネージャーもいた。13日は午後3時から降雨予想。ぱらついたが、しばらくすると止んだ。水たまりを雑巾で吸い取る女子マネ2人。見上…

深夜のレッギーナ予想では

13日に始まったW杯。もう、待ちに待った開会式と初戦。式は、水と緑の演出。試合は、スコアだけみれば3−1でブラジル。あらかたの予想どおりだった。気持ちでは、クロアチアを応援してた。本命中の本命ブラジルが負ける波乱の幕開けを。グループ・リーグ…

なんとか1000m未満なら

ヒマラヤの映画「アンナプルナ南壁」が9月に上映される。8000m級の山群で、延々と尾根を歩かなければいけない。雪崩が多いので、難易度は特A級。撮影隊は、アルピニストと同じ技量が必要だ。日本にも山の映像作家がいる。塚本福治郎さん。11日に「往…

横浜花街育ちだった彼女

梅雨、真っ最中ながら一休みの月曜・火曜。街の案内板で「水無月(みなつき) 大祓(おおはらへ)」の張り紙を見た。旧暦六月は、田に水を引く。「無(な)」は、「の」の意味。だから「水無月」は「水の月」なんだ。お形代(かたしろ)という、人の形をした…

ひと月に1回はジャズだ

たとえば地下鉄・銀座線のことを銀座列車と言ったら、なんだか長旅シーンになるでしょ?デューク・エリントンの代表曲「A列車で行こう」。ニューヨークの地下鉄は、A・B・C と呼び名に愛想がなく、A trainとはA線のこと。わかった時は、「そっちのほうが都会…

町田にも文学館があった

世田谷文学館は世田谷ゆかりの作家をとりあげていた。何回か通った。同じことが町田でもある。町田市民文学館ことばらんどで開催中の「文藝絶佳」展。市にゆかりの人は遠藤周作、森村誠一、俵万智、三浦しをん。僕は、5年ほど遠藤周作さんと仕事をしたこと…

自然科学者は冷静である

とうとうブラジル入りしたザックJ。テレビで、バルサのMFシャビは大脳基底核が優れている番組を見た。脳の中で、ここは経験を貯蔵する部位だそうだ。考えることより、スピードがある直感をつかさどる。ピッチを真上から眺めるような空間認識ができるのも彼の…

どこがどこにあるか解明

引っ越して1週間以上経った。新聞溜まるよ。本紙だけならそうでもない。チラシが嵩の半分以上あるからさ。普段は読まない。ところが新居のために揃えなきゃいけないものも出てくるからチラ見する。「場所はどこだ?」と地図で探す。ここは、都心じゃないと…

ひとつの時代が終わった人々

かかりつけの歯医者は、前住所の用賀にある。予約時間に行くと、先客で混んでいた。熱帯魚を見続ける。熱帯魚って、金持ちの趣味だよなぁ。飽きてラックを見ると「カメラがとらえた昭和巨人伝」洋泉社MOOK刊があった。東条英機は、それまでの官舎ぐらしから…

上から入れて下から出す

引っ越しの片付けが、そろそろ後半になりつつある。食器棚を片付けしていたら、我が作品が出てきた。陶芸教室で作った皿5枚くらい。シロウトの皿は肉厚だから、市販品に比べて重さが3倍ある。どんくさい。福本歩さんの個展「フクモ陶器:三途の厠」を思い…

悪は悪人が起すんじゃない

文芸誌「新潮」が創刊110年を迎えた。創刊は1904年。日本の文学青年の誕生は、「新潮」が担ってきたのだろうか。岩波は学術的だし、文芸春秋は大人的だし、講談社は大衆的。「世界の果て、彼女」クオン刊。著者のキム・ヨンスさんをシンポジウムで見…

時差解消には、何が効く?

ザックJ、2日コスタリカ戦があるというので新聞テレビ欄を見たら載ってない。それは、現地時間だったのだ。日本でのテレビ中継は、3日の午前。やったぞ〜、3−1で勝利。2011年アジア杯勝利のような総動員プレーで、一体感チームをつくってくれ〜。と…

段ボールは、肥やしになるか

今日も今日とて、段ボール箱と格闘中。積み重なった山が、いっこうに減らない。折り畳んで並べた箱、すでに束が2mを超えた。1週間ばかり前、遺跡発掘見学をした。江戸時代のゴミは、燃やした。ないしは、穴を掘って埋めた。そこに土をかぶせて、明治時代。…

休憩にしたら、また休憩

開花爛漫の季節が終わると、後は落花。咲いているのもいいが、地べたに撩乱と散るのもいい。なんとなく、事件現場の生々しささえ感じる。坂口安吾は、「桜の森の満開の下」で人を狂わせる怖さを書いたが、バラだって花びらの枚数がたんとあれば妖気ただよう…

日替わりで渋谷と横浜

夕方のテレビで、いつもイラっとしていたのが安売りネタ。食品でも家具でもDIYグッズでも遊び道具でも、とにかく品数豊富で安いのだ。場所はどこかと見ると、だいたい郊外。あんころ餅の専門店までが、安売りやるんだから。たまプラーザに引っ越して、やっと…