自然科学者は冷静である

とうとうブラジル入りしたザックJ。

テレビで、バルサのMFシャビは大脳基底核が優れている番組を見た。脳の中で、ここは経験を貯蔵する部位だそうだ。考えることより、スピードがある直感をつかさどる。

ピッチを真上から眺めるような空間認識ができるのも彼の特徴。状況把握し、パスを創造性豊かなイ二エスタに出す。

バルサのパスサッカーを支えているのは身長170cmのコンビ。背が低いなら、頭を使う。日本サッカーの将来は明るいじゃないか。

「身体の文学史」新潮選書刊を読んだ。養老孟司さんの本。自然科学者が、文学に出てきた身体を論じる。

芥川龍之介深沢七郎大岡昇平三島由紀夫を主軸に、「心を主とし、身体を従とした」かつての日本文学風景を歩く。

彼は、驚かないのだ。解剖学者だから。

人肉食文学には、

・解剖していれば、私の口に人体の切れ端ぐらいは飛び込む。それを飲み込んだらどうか、といえばどうでもない。

実在感を持つのは脳である。だから、

・人工社会では「あってはならないこと」が存在する。しかし、自然を相手にすれば「あったことはあった主義」となる。

國學院大学でスポーツを教える一(はじめ)正孝教授に推薦してもらった本の第一弾。

ブラジル大会の4日前から身体本に目覚めた。

FIFAランク46位のザックJは、出場チームで後ろから3番目。さぁ、これから世界を驚かせるぞぉ。

Solas-Coconut dog/morning dew