2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧

工作舎物語 臼田捷治

サービス残業は、基本の勤務時間があってのタダ働き。不眠不休は、締め切り・駆け込みの非常時。それが365日不眠不休のサービス残業だったら?「工作舎物語」左右社刊。工作舎は雑誌「遊(ゆう)」を出していた。1970〜80年代。編集長が松岡正剛さ…

補助金交付要項 青葉区

横浜市の青葉区民が企画運営する講座には、区から補助金が出る。始まりは、区報に出ていた「区民講座のプロデューサーになろう」という記事。50人ほどが集まり、講座開設のための講座が5回あった。企画力をつけるには、広報力を考えよう、やる気をデザイ…

エントレナドール グアルディオラ監督

サッカー・欧州CL4強が出そろった。独バイエルンと伊ユベントスとスペイン勢2チーム。セルバンテス文化センターは、スペイン文化の広報窓口としてサッカー雑誌がそろってる。スペイン語だから読めないけど。acueductoアクエドゥクト。「水道橋」の意味。日…

肉フェス 駒沢オリンピック公園

もしかすると、25日の土曜日からゴールデンウィークの人がいるかもしれない。あるいは、29日から。24日からスタートしたのが、駒沢オリンピック公園でやってる「肉フェス」。29日までが前期。5月1日から6日までが後期。何が違うかチラシを見たら…

喃語(なんご) 文字だっち

「ウグイスは、ホーホケキョって鳴くでしょ?」書籍の校正をやっている「文字だっち」は、我が「孫部」活動の女子部員だ。原宿・キディランド3階でプラレールに付き合うこと1時間。僕は途中で飽きた。彼女は飽きずに、言葉にならない孫の発声につきあいう…

カシタンカ チェーホフ

劇場ロビーには、近日開演のチラシがある。商業演劇でも目にするが、独立系や市民演劇系になると目立つのがチェーホフもの。「かもめ」「ワーニャ伯父さん」「桜の園」「三人姉妹」。もう繰り返し繰り返し、そればっか。避けたい。貧乏劇団が世の不平等を訴…

清澄白河再開発 ジュリアン・シュナーベル

4月20日夜10時。ニッポン放送「吉田拓郎 僕のラジオ with 坂崎幸之助」。過去の放送はU-Tubeでも聞ける。それほどだから、「伝説のコンビ 一夜限り復活」と書かれた番組案内を読んだので、ほこりをかぶったラジオを合わせる。拓郎69歳だってよ。それ…

ブルー・ボトル・コーヒー 江東区平野

去年から月1回、平日白昼に「あ〜でもねぇ、こ〜でもねぇ」とやっている。2人連れの相方は、クリエイティブ仲間の「クリだっち」。彼の地元散歩、今回は清澄白河だ。清澄庭園と深川江戸資料館と都現代美術館が、定番スポット。清澄庭園の隅にある深川図書…

豆100%ビーノ 東ハト

前にイベリコ豚の話をした。豚が、ハムや精肉という商品になる過程に人がいる。経済番組や記事に出てこない仕事。全然華々しくない意見調整とか説得とか試作とか。あまねく売るために必要なのは、安定供給。品質が安定し、数量も安定していないと。食物を工…

外苑前の花見 カメだっち

寄り合いがあって、「また来年も」という別れの挨拶はお約束でしょう。めったに、来年やることは無い。ところが、外苑前に事務所を構える広告写真家の「カメだっち」は、毎年「桜が咲き始めましたよ」と一報をくれる。ありがたい。事務所は4階にある。する…

イベリコ豚を買いに 野地秩嘉

野地秩嘉さんは、高倉健やポール・マッカートニーのインタビューを成功させたノンフィクション作家。食べもの、海外もの、企業もの、美術ものも書く。イベリコ豚に興味を持ったのは、食べものや海外もの取材の延長からだろうか。彼が関心を持った時、日本で…

認知症サポート 杉山孝博

中国では、二度童(わらし)と呼ぶらしい。日常生活がうまくできない認知症の姿から、「二度目の赤ちゃん」。赤ちゃんなら、わかりやすい。どう見ても普通のじいさん・ばあさんだから、まわりがとまどうのは無理ない。4段階を経て、ちゃんとつきあえる。ス…

103歳になってわかったこと 篠田桃紅

103歳になっていた書家の篠田桃紅さん。「103歳になってわかったこと」幻冬社刊を出した。処世術本で、広告に内容を列記するやり方は幻冬社が始めたことなのか。けっこう詳細に書かれているので、それで納得して本を買う人がいないのではと危惧する。…

沈黙の春 レイチェル・カーソン

前に横浜図書館で「ブルー・カーボン」の話を聞きに出掛けた。ブルー・カーボンとは、新聞の片隅の、さらに片隅で報道されるようなネタ。水棲植物がCo2を吸収して光合成をする話。樹木のグリーン・カーボンに対して、ブルーということ。講演席の後ろの壁に…

カレル・チャペックの童話の作りかた チャペック

代表作「ロボット」「山椒魚戦争」は読んでない。長いこと、カレル・チャペックはSF作家だと思ってた。人類初、ロボットという言葉を発表した人。都立園芸高校へバラ栽培の講習に通っていた時、彼の「園芸家12ヶ月」を読んだ。この人は、ガーデニングもや…

ハーレムの闘う本屋 ミショー・ネルソン

5月27日、日比谷図書館で講演「図書館建築を読む」がある。第1回は「光の構想設計」。東京芸大の桂英史さんの話。前に多摩美の図書館の本を読んだ。学生が本と出会う現場のために、キャンパスのどこに建て、館内をどのようにレイアウトし、書架からテー…

クラウドソーシング 吉田浩一郎

「クラウドソーシングでビジネスはこう変わる」ダイヤモンド社刊。長いから、表紙に3行のタイトルだ。書籍の校閲をやる「文字だっち」から、メールがあった。「最近の世の中は、こうなってる」と送られて来た文を読む。たとえば、インタビュー原稿のテープ…

日本の木造遺産 藤森照信・藤塚光政

藤森照信さんは、コンクリ建築の歴史だけじゃないんだね。建築史家ならあたりまえか。「日本の木造遺産」世界文化社刊。史家のみならず、実際に建築もする。赤瀬川原平さんの家「たんぽぽハウス」を設計した。でも、余技・冗談の臭いでしょ?ところが「神長…

内務省委託本 千代田図書館

千代田区役所の食堂に入る。落語CDを求めて三千里時代によく通った。予約をして、一息入れようと食堂でご飯を食べた。学食も好きだが、役所の食堂もいいよ。なんでもかんでもCafe化する時代に、落ち着く。理想は、手拭いぶら下げた用務員のおじいさんがヤカ…

競泳 第91回日本選手権水泳競技大会

ところで水泳日本選手権見てます? 辰巳国際プールで行われてるやつ。枯れ木も山のにぎわい、1人でも多く観客がいれば選手に気合いが入るだろうと、日本水泳連盟に電話しちゃいました。午前が予選で、夜が準決勝・決勝。放送では決勝しかやらないから、ライ…

ディオールと私 ラフ・シモンズ 

軽々と影響を受けやすい小生。若手・中堅ファッションデザイナーが「凱旋イベント」を開いた。どこから凱旋したかといえば、パリから。1月に行われた展示会は、東京都と繊維ファッション産学協議会合同で支援した。もちろん、輸出拡大のため。中には欧米の…

キトラ・ボックス 池澤夏樹

KADOKAWAが発行しているPR誌「本の旅人」。4月号で池澤夏樹さんの「キトラ・ボックス」連載がスタートした。・本当にそんなものがあるのか、為元(ためもと)は初めから半信半疑だった。時代小説? 彼は、時代小説も書くのか?1回あたり10ページの原稿。…

野菜のチップス果実のチップス 藤田承紀

かけそば・かけうどんを基本に、トッピングは自由選択する店が多い。すると、従来からのメニューが不自由に感じる。なにしろトッピングする種類がたくさんあるので。とはいえ、すべて天ぷらだ。ここに、プライドポテトが登場した。揚げものはなじむらしい。…

それから 夏目漱石

朝日新聞連載小説の再録「それから」が4月から始まった。過去「こころ」「三四郎」の評判よろしく、漱石シリーズ第3弾。三四郎の、その後の物語だから「それから」というタイトルだといわれている。大学を卒業しても就職せず、一戸をかまえるも親の金で暮…

日本文学の大地 中沢新一

中沢新一さんが、古典を読んでいたとは意外だった。なんたって「森のバロック」ですよ。これしか知らず、しかも読んでないけど。プロフィールを読むと、以外に「古代から来た未来人 折口信夫」「チベットのモーツアルト」「はじまりのレーニン」とあった。日…

コジ・ファン・トゥッテ 前澤均

半年に1回のクラシックコンサート。大田区ハイドン室内管弦楽団の演奏会に通いつめて4年くらいだ。アプリコ大ホールの敷地は、もと松竹蒲田撮影所。蒲田駅で流れるのは「蒲田行進曲」。当初は前のめりになって聴いていた。席も5列目くらい。今回は後ろの…

グリーンセラピー読本 大野由起子

ランドスケープ・プランナーという仕事。内装屋が空間プロデューサーと名刺に刷り、ブランド・アーキテクチャーにいたっては実態不明。業務と業務の際、業際を繋ぐ仕事に目を付けたのだろう。新しい感覚で仕上げるのでワンストップでお任せください、という…

福島屋 福島徹

六本木一丁目は、森一族野望のビル・マンション群で辺りを睥睨している。一族は徳川家康に似て、とにかく忍耐深く地上げをする。計画では、さらに広い地所だったかもしれないが、完成した暁は貧乏くさくない。汐留地区の無計画さに比べれば、なんぼかマシ。…

つながる図書館・博物館・文書館 吉見俊哉他

文京区にある小石川図書館は、レコードが充実している。もちろんCDもあるが、それはどこでも借りられる。それよりレコード。プレーヤー完備で、好きなだけ聴ける。この際、音楽はどうでもいい。それより、レアを求めてジャケットをせっせとめくると、落語が…

お江戸超低山さんぽ 中村みつを

花見花見の真っ盛り。どこもラッシュだろう。渋谷ハチ公前は356日ラッシュだが、ここにも1本桜が満開だった。徳川吉宗が花見の場として整備した北区の飛鳥山。上野の山は菩提寺の寛永寺の地所だったから、当時の名所としては飛鳥山がポピュラーだったの…