コジ・ファン・トゥッテ 前澤均

半年に1回のクラシックコンサート。

大田区ハイドン室内管弦楽団の演奏会に通いつめて4年くらいだ。アプリコ大ホールの敷地は、もと松竹蒲田撮影所。

蒲田駅で流れるのは「蒲田行進曲」。

当初は前のめりになって聴いていた。席も5列目くらい。今回は後ろの席に坐る。

指揮者は、いつもの前澤均さん。

序曲を2つやった。モーツアルトの「コジ・ファン・トゥッテ」と、ニコライの「ウィンザーの陽気な女房たち」。

映画「マイ・フェア・レディ」の序曲を思い出す。ミュージカルは、つくづくオペラの子孫なんだ。さあ、これからとりとめもないドタバタが始まるよ、と告げる。

モーツアルトの同時代人、ハイドン交響曲第44番ホ短調「悲しみ」。

自分の葬儀の時に演奏することを希望した曲。4楽章25分のなかで、ストーリーがある。

悲しみ → 厳粛 → 懐古 → 昇華

松本清張ドラマに流したい。

ハイドンに比べてシューマン交響曲の数は少ない。第4番ニ短調。チェロとオーボエが活躍するので、なんとなく中世っぽい。

前澤均さんは、N響のバイオリニストだった。弦楽器の練習は厳しいのだろうか。次回は、舞台向かって左側に席をとって、バイオリンの音に注意してみたい。