2013-10-01から1ヶ月間の記事一覧

デザイナーは、朗読活動もやる

角川春樹事務所が出しているPR誌「ランティエ」を、初めて読む。池田久輝デビュー作「晩夏光」が、第5回角川春樹小説賞を受賞したので、本人が今野敏さんと対談してた。香港が舞台のハードボイルド。観光客相手の「スリ」、盗品を売りさばく「露店」、盗品…

W杯U17は、決勝T進出したぞ

続々と、サッカーW杯の出場国が決まっていく。ヨーロッパ予選は、1位通過してない強豪国がある。これから正念場。しかし、BS放送でやるから見られない。欧州CLは、フジテレビで放送するから見られる。グループD組。圧倒的にBミュンヘンの強さがきわだつ。続…

大正デモクラシー青年の起業

今年の100年前は、大正2年。大阪で薬種商店を開いた浦上靖介さん。これが現在のハウス食品で、創業100年。国民食のカレー史、ここに始まる。出版界では、岩波書店が創業100年。「岩波茂雄」ミネルヴァ書房刊。ミネルヴァ日本評伝選の1冊。200…

夜な夜なサバトに呼んでほしい

町は9月からハロウィン・モードです。もともとは、ケルト人の祭り。10月31日の夜に、死者の霊が家族を訪ねてくる。日本のお盆と一緒だ。霊だけじゃなく、こわい精霊や魔女も同時に来るから、生きてる人は対抗して仮面を被る。レゴの熊が冠っているのは…

日頃のズレを拡大するミチコ芸

生命保険に入るとか、区役所に何かを届ける以外で、主婦という言葉は書かなくなったんじゃないかな? 言わなくなったし、聞かなくなった。演芸という言葉も、上に同じ。死語ではないが、うっすらとホコリがのった売れ残り商品のごとし。「主婦と演芸」幻冬社…

言葉は、意味をどんどん拡げる

三浦しをんさんの「舟を編む」読みました? 辞典の編集部が舞台。身近な校正・校閲者と話をしてると辞典・事典のことになり、毎度とめどなく広く深くなる。言葉の魔界が「おいで、おいで」と手招きする。いい加減な所で引き返さないと、2度と戻れない。デジ…

入学してすぐ始めるみこし作り

28日まで、渋谷パルコで「シブカル祭り」やってます。ファッションだけでなく、音楽や美術のクリエイターが集まる。1970年代は「グラフィック大賞」があって、パルコが圧倒的に話題を集めた時代。そこで生まれたスターが日比野克彦兄さん。まだ、芸大…

ざっと、チェコアニメのおさらい

老舗映画雑誌「キネマ旬報」では、アニメを取り上げるのだろうか。チェコには50年以上続く「映画と時代」という雑誌がある。自国アニメーションの評論や作家たちへのインタビュー記事が1950年代から掲載されていた。「チェコ・アニメーションの世界」…

牛乳だけじゃなくチーズに進む

中学の授業で、「生物は卵から生まれるか、乳で育つか」と教わって、「なにあたりまえのこと言ってんだろ」と感じてた。もっとセンシティブに感じていたであろう寄藤文平さんの本「ミルク世紀」美術出版社刊。・爬虫類 鳥類 魚類。「ハチュー」「チョー」「…

墨田のオクトーバー・ブライド

落語で、「浅草寺の裏」といえば吉原のこと。地図でいえば北。一方、浅草の南にあるのが衣料問屋街の横山町。時代は移れど、業かわらず。浅草駅から吾妻橋で隅田川を渡れば、墨田区。浅草のにぎわいに比べれば、ぐんと静かになる。東京スカイツリーができて…

カントリーマン in トーキョー

夏は、どこでもゴロゴロできるからいい。秋になれば、夜は冷え込むし、台風も来る。我が「迷子だっち」は、今頃どこで旅の夜風に吹かれているやら。彼女と前に会った時は、WWOOFウーフの話をしていたから、すでに外国で実践してるかもしれぬ。Working Weeken…

たまには、考える人を考えよう

2000年に筑摩書房の「明治の文学」全25巻編集で注目された坪内祐三さん。前後して「慶応三年生まれ 七人の旋毛曲り」も出した。「靖国」も、「古くさいぞ私は」も当時のはず。なぜ、私が古くさいと感じるかは、自身が1958年の生まれだから。当時4…

古書バンゴブックスのファンです

「たしかに、ここら辺にあったはずだが」と、1軒1軒目で追う。ブログを書き始めたころに、散歩した谷根千地域の通称「へび道」。せせらぎを暗渠にしてるから、うねってる道。ありました「古書 バンゴブックス」。その時は、開店そうそうで、まだ棚に本を並…

谷根千の夜空に、月はどっち?

13・14日と連休なんだね。10月5日から20日まで、谷中・根津・千駄木地域では2つの街歩きイベントが開催中だった。一つは、「谷根千クラフトビア・フェス」。全国の地ビールが集まって、ウィウィ飲み歩きができる。19日には、古民家の市田邸でイ…

最小を誇る文化総合施設HAGISO

上野・鴬谷・日暮里。山手線の内側、地図でいえば西が谷中・根津・千駄木。ランドマークは谷中墓地と東京芸大。あたりは、あらゆる「境目」が混在してる。東北の土着と東京の下町。学術と芸術。江戸と明治。卑俗と霊性。若者や外国人から見ると、「ちゃぶ台…

地産地消で「チャイコ節」を聴く

入場時に、「前回の演奏会です」ともらったDVDに4月7日とあった。大田区ハイドン室内管弦楽団は春秋2回の公演をやってることになる。すでに、2年は通っている。本職を別に持つ市民楽団。僕には、これで充分。日程で出演できる人が参加するので、たぶん演…

EUは拡大し、その向こう側に難民

「米ハフィントン・ポストの衝撃」アスキー新書刊を読む。ネットメディアは詳しくないから、何が衝撃なのかよくわからなかった。新聞・雑誌などの紙メディアに対してネットの登場が衝撃だ、というなら今さら感がある。先行するネットメディアを凌駕するアク…

バラほど幻想を誘う花はない

園芸高校には、いろいろな機械が設置されている。ドライフラワー乾燥機もある。これに入れれば、即座に完成するんだろう。バラの花摘みをやって、すべて捨てるというから「もったいない」と感じた。でも、ドライフラワーにはできない。茎は残すのでね。「花…

ワシは退屈じゃ、と叫ぶじいさん

2014年の春夏コレクションが、10月初旬に終了。ニューヨーク、ミラノ、パリ。菊地成孔さんの本を読んでから、ファッションショーが気になる。「服は何故音楽を必要とするのか?」INFASパブリケーションズ刊。 「『ウォーキング・ミュージック』という…

僕もチェーン・ソー持ってるけど

去年の10月、山梨県清里の「ポール・ラッシュ祭り」で出会ったマッちゃん(左)と、なおちゃん。軽井沢のナイスガイたちも遊びに来てた。牧場の収穫祭。馬・ヤギ・牛が愛嬌をふりまき、高原テイストの手づくり品の即売会があり、ジャズの演奏があり、飲め…

筋肉ムキムキなのに、顔は草食系

あと1日、種目別で跳馬・平行棒・鉄棒を残すだけになった世界体操。もう、上出来の成績だ。床で17歳の白井健三選手、初出場で金メダル。リスが飛び跳ねてるよう。あん馬で、亀山耕平選手も金メダル。流れるような美しさ。つり輪の山室光史選手。ロンドン…

本棚を整理するのは、売る時だ

「本」本(ほんぼん)は、今までに何冊読んだか知れない。書評の本、集書の本、愛蔵書の本、装丁の本、活字の本、古本屋の本、ブックフェアの本、本で町おこしの本。たぶん、同じようなことが書かれてるだろうと思っても、また読む。「私の本棚」新潮社刊。…

ボランティアのエキスパートの人

10月から園芸高校バラ園に生徒たちが復活してきた。2学期の授業開始なのだ。作業は、前回と同じ落ち葉掃きと中耕。「バラの根は、このようになってます」と、高橋先生が作業前講義を始める。チョークの絵が気に入った。逆三角形で、地上に対して貧弱な構…

ひな祭り時は、ひととき平和に

「オヤジだけで集まるにしては」と嘆かれた、寄り合いに選んだパブふうの店。座敷の店のほうがよかったかな?面々とは、皆10年前後の再会。・「なんか、縮んじゃったね」と、当方の顔を見て某氏が言う。・「遺産相続になると、見たこと無い人が出てくる」…

種をまいてた、漱石の猫の家

新潮社のクレスト・ブックが、発刊15周年を記念した無料小冊子を未だ捜索中。あきらめきれない。「置いてないだろうなぁ」と思いながら、それでも本屋を見つければ入って尋ねる。「当店には、これしかありません」と渡されたのが、岩波書店10月の新刊案…

美樹ちゃんもいいけど、旦那もね

タンタン麺を食べながら、日刊スポーツを読む。右サイドにどんぶり、左サイドに新聞4分の1に折り畳むシチュエーション。中華屋では、その姿勢が正しい。「今井美樹 いつもそばにユーミンがいた」を熟読。ユーミンの12曲をカバーしたアルバム「Dialogue」…

実子さんに「花をたてまつる」

TV「徹子の部屋」で、芳村実子さんを見る。きれいな人だ。急いでカメラを手にする。芳村真理さんの妹。姉さんほどハデ顔ではない。向田邦子さんと同じ、普通さが際立って美しい。演技中の彼女は、「配役が本人か、本人が配役か」というくらい自然。普通ビュ…

アクセサリーになるクレスト装丁

新潮社のクレスト・ブックが発刊15周年を迎え、無料小冊子を発行したという。回りました大きな書店。旭屋、紀伊国屋、ブック1st、丸善、ジュンク堂。すべて、アウト。とっくのとうに、全部はけた。クレスト・ブックは、現在までに102点を刊行。翻訳の…

かまずに言えるおばあちゃんへ

「もしかして、前は表参道のお店で働いてました?」。思わず、声をかけちゃいました。青山一丁目のスターバックスで、懐かしい顔に出会う。どちらも国道246沿いにあるスタバ。表参道店は、事務所の隣のビルだった。日参。店員と話ができないほど一日中忙…

「シュタイデルに」と、出版人なら

文学が、Tシャツやトレーナーになって一番似合うのはこれでしょう。ON THE ROAD。「路上」と訳されたタイトルもあるけど、新訳で「オン・ザ・ロード」になってるかもしれん。1957年の名著。著者のジャック・ケルアックは、大学時代にギンズバーグやバロ…