僕もチェーン・ソー持ってるけど

去年の10月、山梨県清里の「ポール・ラッシュ祭り」で出会ったマッちゃん(左)と、なおちゃん。軽井沢のナイスガイたちも遊びに来てた。

牧場の収穫祭。馬・ヤギ・牛が愛嬌をふりまき、高原テイストの手づくり品の即売会があり、ジャズの演奏があり、飲めや歌えのありがたい祭り。

2人と会えるのを楽しみにしてた。残念なことに、今年は行けない。なんだか、肩がっくし。

そこに、慰めるように電話あり。山持ちで、シイタケ栽培農家の長男坊。群馬県森林組合勤務。山のプロ。

「久々、東京に来てます」で、会う。

山の事情。

山には川が流れてる。奥深い支流域は、だいたい国有林や県有林。本流域になるほど、民有林が多くなる。森林組合の作業場は、だいたい民有林。

伐採した後は放置するか、下に降ろして原木として供給する。ところが、木材の値段は価格競争力がない。木材需要も昔ほどではない。

話を聞き続けていくと、林業って農業以上にややこしいんだ。行政と山林所有者と管理者と作業者の関係が。「緑の保全」なんて言葉が空疎に聞こえるほど。

森林ボランティアやってみたい」なんて恥ずかしくて口にできない。

林業技師(経営)」なる名刺をくれる。ちゃんとした資格だそうだ。伐木・定性間伐・境界確認・作業道作設と、仕事内容が列記されている。

「ポール・ラッシュ祭り」の話題を出したら、遠い目をされた。

シェリル・クロウ