2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧

まず、研修親に頼り切り

かながわ農業アカデミーは、キャベツ畑に囲まれている。種まき実習の隣地で、白煙が上がる。トラクターにアタッチメントを替えるだけで、殺虫剤が散布できる。「畑を何枚も持っている農家なので、機械化できるのです」と講師が説明する。神奈川県は農業地と…

農アカ、3回で修了

3回あった農業アカデミーの講習が、とうとう終わってしまった。修了スピーチで、講師が「農業の『の』の字の、ほんのさわりをやっただけです」と説明した。そりゃ、そうだろう。自分でも、「シロウトくさい質問してるよなぁ」と思いながら、でもちょっと訊…

玉さま御用達の鏡花初読み

10月の市川猿之助奮闘公演「獨道中五十三驛(ひとりたび ごじゅうさんつぎ)」。鶴屋南北作を、18役の早変わりで演る。南北なら奇怪なキャラが続々と登場するから、是非見たい。一番安い切符が3000円だ。申し込んだ。とんでも御座いませんでした。す…

装丁家3人の作品めぐり

タイトルが読めない本の背を見た。棚から抜くと「心獣」だった。表紙から背にかけて、大きな文字でタイプしたデザイン。こういう装丁をするには、「売らんかな」より思い入れがあるということだ。ヘルタ・ミュラーという著者を、三修社はずっと追いかけてい…

難しいから、おもしろい

就活学生のバイブル、デール・カーネギー著「人を動かす」。かすかに記憶にあるのが、一つだけある。人は「自分の重要感」を認めてもらいたい。皆さんは、「傾聴」という言葉を耳にしたことがあるだろうか。文字どおりの意味だ。他人の話に耳を傾ける。つも…

港に、サイコロじいさん

吉田拓郎 落陽 2014詞・曲ともに吉田拓郎だと思っていた。詞は、岡本おさみさんだった。おさみさんは、苫小牧発・仙台行きフェリーに乗ったことがあるのだろうか?実際に太平洋フェリーという会社が、今も運行しているのだ。パンフレットを見ると、クラ…

妖怪がやってくるぞ〜〜

小松和彦さんの講演が終わって、質問タイムに移った。会場から、「蛇蝎(だかつ)というのは、妖怪なんでしょうか?」という質問が飛んだ。そうか、「蛇蝎のように嫌う」という言葉があったな。小松さんの答え。「心証を言っているのだと思います」。六本木…

ほうれん草の種まきライブ

長靴持ってます? 僕のは、昔ながらの黒い長靴だ。これ、素材は固めだから折り畳むことができない。外出時は、家からはいていく。これで、電車にも乗る。海老名の農業アカデミーに集まった連中は、全員が今どきの長靴だった。実習の農作業をやる段になって、…

売る技法は単純に回帰する

マーシャル・マクルーハンは、落語「小言幸兵衛」に似てる。幸兵衛さんは、近所一帯で会う人会う人誰かれなく小言を言って歩く。家にもどれば、かみさんや飼ってる猫にも小言をもらす。マクルーハンの永遠の名著「機械の花嫁」竹内書店新社刊。メディアの仕…

田舎の都会というハンパさ

4ヶ月前、横浜に引っ越してからずっと気になってた本を読んだ。「郊外へ」白水社刊。堀江敏幸さんのデビュー作。初版は、もう20年前のことになる。当時30歳で、現在も留学生のイメージをひきずってる。ほんとは、早稲田の先生なのに。パリの東西南北の…

天狗を学んで門人になる

目黒通りと環7の交差点には、柿の木坂陸橋がある。角に碑文谷警察。太鼓と笛の音、それに元気のない「わっしょい」の声が聞こえてくる。足は向かう。「大人神輿担ぎ手募集」の張り紙。「担ぎ手は必ず当町会の半纏を着用してください」と注意を促してた。住…

映画人でもあった池澤さん

愛されキャラ「ムーミン」の産みの親、トーベ・ヤンソンが生誕100年を迎えた。前に、彼女の絵入り評伝を読んだことがある。「ムーミン」と名付けられるのは、児童文学でシリーズ発表されてからの話。初登場は、画面の隅に小さく南京豆のような虫のような…

外気になじむ話法だ

休日の虎ノ門は、閑散としていた。「芝の語り部養成講座」第2回は、メンバーが自主的にテーマを決めて、自分たちで運営する。初回が増上寺巡りという「課題」なら、2回目以降は「フリールーティン」ということになる。落語・講談にゆかりの場所をはさんで…

スタート台に立ったデビュー

7月4日から始まっていた「芝の語り部養成講座」。座学をやって実践ツアーの下見、そして本番。とうとうガイドデビューした。案内する場所は、増上寺境内。説明役はA・C班、聞き役はB・D班と講座の先輩たち。僕はA班の班長だが、メンバーにむりやり押しつけ…

フィクションのような日常

とても詩的な写真を見た。ルイス・ガブの写真展。サンチャゴ大聖堂でのモノクロ写真。静けさと力強さが両方ある写真。イタリア人作家イタロ・カルヴィーノの本「見えない都市」河出文庫刊を読んでいたので、世界を旅したらこんな教会で骨休めしたいなと。本…

「有名」に、新たに挑む

舞姫シルヴィ・ギエムが来年に引退するという。さよなら公演は、日本で12月にやるらしい。名前で客を呼べる人。ということは、客の4分の3は普段バレエを見慣れない人だろう。僕も、そんなに見ない。マシュー・ボーン演出・振付「白鳥の湖」は2回目だ。…

ちょろちょろパッパじゃ駄目

前に「かながわ農業アカデミー」のキャンパス見学会に参加した。海老名からバスで15分ほどの所にある県立の学校。今回は、新規就農者育成研修と称する「農業体験コース」に参加した。日程は、とびとびで3日間。学校紹介、神奈川県の農業概要や就農ガイダ…

直すのに10年かかる

最寄りの「たまプラーザ駅」前には、ちょっとした舞台がある。なんかドンチャカやってる時は、だいたい金土日曜日が多い。太鼓組がドンドンやっていたので、寄ってみる。長野県上田から、「上田城太鼓祭り」と書かれた幟があった。終わって別の三人組が登場…

スミスは誤解されている

横浜・真金(まがね)町1丁目〜2丁目界隈散歩。まるで、わからない。町内会の掲示板があったので、住所がわかった。学生時代のヒッチハイク再び。僕を拾ってくれたのは、だいたい長距離トラックだった。「飯でも食うかい?」と寄るのは同業者が集まる食堂…

無敵の笑顔が集まった

都立小山台高校の運動会を、今年も見に行った。8月25日に青・赤・黄・白の団が結成され、予行をやり、準備をし、10日8時から本番が始まる。フットボールは、要するにサッカー。違うのは、同時に5個のボールを使うところ。大ムカデは、35人が連なる…

島愛が深まる「迷子だっち」

夏休みはすでに遠い過去なのに、うらやましい島暮らしをやってる便りが届く。風来娘「迷子だっち」の、「新島よりHello」。・海水浴、温泉、ハイキングなどなど、伊豆七島の中ではダントツに暮らしやすいです。・キャンプ無料なんだすよー。露店温泉もタダ。…

文字を音に翻訳するために

これ、ICレコーダーなのだ。録音機。スマホで何でもできちゃうから、録音しかできない物を持つ人は、ほとんどいないでしょう。5日から始まった「音訳養成講座」で、借りる。「音訳」って、聞いたこと無いでしょ? 音に翻訳すること。朗読ではない、読み聞か…

ニョールするガブリエル

ロッカニョールに参上。スペイン系ロック&ポップス祭り。スペイン語だから、ニョールと尾っぽが付く。6時から11時くらいまで。夜中前に終了。大音響は頭痛・肩こり・カンの虫に効く。日本のデュオも1組登場。入り口カウンターで、彼らと話す。CDも10…

まだ始まったばかりだ

2月に、3Dプリンターが稼働しているのを初めて見た。プリンター = 印刷機。これで、どうして立体が作れるのか不思議だった。インクをどれだけ重ねても立体にはならないだろう。この日は、キーホルダーを作る実演。原料は、巻かれている黄色の樹脂。これが…

熱帯よ、温帯に来てくれ

ブルーベリーを収穫した。紅くても、ブルーベリー。生食できるのだという。すべて、ジャムの原料ではないのだ。生食の料理を見たこと無い。ベリーというからには、ストロベリーでイチゴの仲間か? 房ではないが、ブドウにも似てる。なんとなく熱帯植物に感じ…

1冊1冊から始めるよ

新生日本アギーレJのメンバーが発表された。欧州リーグサッカーも始まった。8月末日で選手の移籍が一段落。動いた金が2100億円。マンU香川は、10億円で古巣ドルトムントへ復帰。本田の同僚バロテリは、27億円でリバプールへ。W杯優勝ドイツのクロー…

できあいの感動はいらない

1ヶ月に1冊は、確実に写真の本を読む見る。今回はハウツーもの。もともと、カメラ操作は弱い。「『ネイチャー』写真術」講談社ブルーバックス刊。「プロに学ぶデジタルカメラ」「感動をあたえる写真とはなにか」と2つサブタイトルが付く。著者は、198…

見渡して満足を知る

「日本百名山」新潮文庫刊を読んだ。深田久弥さんの頂へ、初登頂の感あり。解説は、串田孫一さん。山岳文学の詩性が、知性を語る。山頂でもいい、尾根でもいい、渓谷でもいい。串田さんは、深田さんと山中で偶然出会いたかった。計画して一緒に登るのではな…

ドンドン・ドンドン探す

7月に渋谷で会った、ミスター・ジョーンズ。蝶ネクタイをしてエスカレーターを逆走するジョーンズを、動画に収録していたのが右の友だち。オーストラリアからやって来た。新大久保に住んでいると言ってた。その後、引っ越したかな?絵本の「ぼくを探しに」…

気付かないほど、徐々に

セルバンテス文化センターから、「フリオ・コルタサル生誕100周年」の案内が来た。誰?ベルギー生まれ、4歳で両親の母国アルゼンチンに引っ越しブエノスアイレスで育つ。37歳でパリ留学。以降、帰国せず。フランスで発表した小説「悪魔の涎」を、イタ…