ドンドン・ドンドン探す

7月に渋谷で会った、ミスター・ジョーンズ

蝶ネクタイをしてエスカレーターを逆走するジョーンズを、動画に収録していたのが右の友だち。オーストラリアからやって来た。

新大久保に住んでいると言ってた。その後、引っ越したかな?

絵本の「ぼくを探しに」を思い出す。1976年初版からのロングセラーでハーパー・コリンズ社刊。和書は講談社から出ている。

モノクロ線の「ぼく」の形は、パックマンのように丸い。目は点で、口を開けている。いつも開けている。ちょうど雪印6Pチーズの一つのような口。

それを「欠けている」と思っている「ぼく」は、ハッピーじゃない。口に合うピースを探しに出掛ける。

熱かろうが寒かろうが、雨が降ろうが雪が降ろうが。花に出くわそうがカブトムシに出くわそうが。蝶と会うし虫とも会う。海を超え、ジャングルを超え。

ちょっと小さい、ちょっと大きいピースは見つかった。でもピタッとしたサイズじゃない。

穴に落ち、壁にもぶつかる。どんどん前に進む。ドンドン・ドンドン。ドンドン・ドンドン。

先代三遊亭金馬師匠の「浮世根問(うきよねとい)」と一緒。どもまでもどこまでもドンドン・ドンドン進む。

やぁ、めっかった。うれしや。ピッタリサイズのピース。これで、完璧な丸になれた。すると・・・・

THE MISSING PIECEを「ぼくを探しに」と訳した、倉橋由美子さんはすごい。

映画「ぼくを探しに」も、お薦めです。