2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

制作プロセスを見せる珍しい資料

ロゴタイプという競走馬がいることを最近知りました。それだけ、一般的な言葉になったんだね。会社名、商品名を独自にデザインした書体のこと。僕がデザインに目覚めたのは1964年の東京五輪から。町に、駅に、広場に、道路にあふれるポスターや旗は、高…

鉄条網だけの業界紙はあるのか?

早稲田大学でやっていた「映像で知るパレスチナ」。ラップでレジスタンスするアラブの若者たちの映画を見る。 LowKeyが歌っていたのが、Long Live Palestine。感じるところがあると、本もタイトルのほうから飛び込んでくるもの。「鉄条網の歴史」洋泉社刊。A…

梅雨の季節に、カエルが頭に乗る

皆さんは、「かっちゃく」って聞いたことあります?先生の説明がよく聞き取れなかったので、隣の人に「『はっちゃく』って何ですか?」と尋ねたら、「『活着』です。挿し木や接ぎ木をして、根づくことです」と教わる。園芸高校の授業は、園芸用語をだいたい…

野バラって、ほんとに野性だった

家から電話で問い合わせる。「もしもし、高橋先生ですか? 今日は雨が降ってますが、授業はあるんですか?」「雨が降っても、雪が降ってもやります」。5月20日は、雨だった。都立園芸高校で、第2回目のバラ授業「原種バラの説明と手入れ」。第1回目の授…

沈黙から始まる彼の内面を知りたい

新聞社の写真部員が、政治部担当になった。毎日、国会や首相官邸や政党本部に詰めて撮影をする。1年やれば飽きるでしょう。どうころんでも、被写体が映りの悪いオヤジだから。写真学校では、行政だの自治だの外交だの立法だの教えないし。「なんのために写…

ロッベンは、いつもいい場所にいる

皆様、おはようございます。待ちに待った、サッカー欧州CL決勝。バイエルン2−1でドルトムントに勝つ。接戦でした。1−1のまま延長にいくと思いきや、後半45分にロッベンがロングボールを受けて、ゴロで蹴り込んでゴール。あれあれ、という間のゴールで…

ウデをショーバイに変えようね

新古書店という業態をつくったブックオフ。新刊の書店業界からは「再販制度の骨抜き」「万引きの温床」と呼ばれました。古書店も、苦々しく思っていたでしょうね。なにしろ、内容より本がキレイかどうか? 発行が新しいかどうか? を基準に買い取るから。ア…

まずは、顔のあたりが痒いぜ

11日に産まれた、次男坊の長男坊。名前は、颯くんと決まった。立つヘンに風ねぇ。「『はやて』と読むんだよ」と言われるまで、こんな漢字があることを知らなかった。名前が付くと、赤ん坊も存在が具体的になる不思議。生後3日目に抱く。暖かい。ビリケン…

インティファーダ はラップと共に

覚えてますか?「アラブの春」。2011年1月、チュニジアから始まった民主化革命。3ヶ月に間にエジプト、リビア、バーレーン、イエメン、シリアと飛び火した。それを「SNSがあればこそ」という論調は、さんざん読みました。では、SNSでどんなコンテンツ…

「くそっ!」は、アラビア語で「トズ!」

5月18日から21日まで、早稲田大学でやっている「映像で知るパレスチナ」。その19日プログラム「アラブの春とパレスチナ」。前半にパレスチナのラッパー映画「スリングショット・ヒップホップ」を上映。後半は、パネルディスカッションでした。野中章…

ひっくり返って、ポテトこぼれる

ほとんど乗客がいない地下鉄が駅に到着。ドアが開く。乗り込んで前を見たら、反対側の窓越しに飛び込んできたのが、梅佳代写真だった。笑うよねぇ。彼女はいつも「待ち伏せしたように」やって来る。数日前に、永年コマーシャル写真をやってる「カメだっち」…

デビューから、29年目の到達点

レオス・カラックス監督ファン待望の「ホーリー・モーターズ」。「ボーイ・ミーツ・ガール」「汚れた血」「ポンヌフの恋人」「ポーラX」を見続けたなら、この映画に既視感があります。それだけじゃなく、黒澤明「夢」、大島渚「マックス、モナムール」、ゴダ…

もしかしたら、「みのひとつだに」は?

気付いた時が、半日遅かった。大田区郷土の会・副会長、佐藤博さんの講演「太田道灌 山吹きの里伝説を訪ねて」。聞きたかったなぁ。山吹きの里は、大田区にもあったのだろうか?江戸城を作ったから徳川家康の同時代人と思っていたら、室町時代の人という意外…

由来・伝承から来てる読み方がある

大出張 小出張 袖 泥棒。何だかわかりますか?業界用語は数々あれど、金属活字を扱う活版印刷独自の用語とは、おもしろいねぇ。まず、サイズの違いがある。同一サイズの金属活字は、辞書の部首別のように棚に整理されているのではない。使われる頻度に合わせ…

成分データを、パルファム図にする

「アロマセラピーは、ご存知でしょう。私は、アロマコロジーを研究してきました」。セラピーは、療法。アロマコロジーになると香りの生理学とか心理効果らしい。講演していたのは、蓬田(よもぎだ)勝之さん。パヒューマーケミスト。資生堂で、香りを研究し…

咲いた花を見ないと、名前と一致しない

大学が高校生を対象にキャンパス見学会をやるのは、駅のポスターなどでよく見ます。高校も、中学生向けに見学会をやるんだね。園芸高校の校門で、在校生が中学生と父母を出迎えてました。ついでに、この高校の事情も訊く。予想したとおり、園芸家の子どもば…

遊戯三昧、自由自在に徹する画家

浅草の雷門を真っすぐ浅草寺に向かう。仲見世が終わったあたり、左側に伝法院があります。左折した通りが伝法院通り。上をみると、地口行灯(じぐちあんどん)がならんでます。地口は、もともとあることわざ・成句に、音が近いけど違う言葉に作りかえる遊び…

いまだ、とびとびに読むレベルです

「千年の百冊」小学館刊をめくってます。日本の1000年間に発行された代表的な100冊を、時代順に紹介してます。こういう本は、「タイトルは知ってるけど、どんな内容なの?」をわかりたい時に便利。(笑)もちろん、タイトルすら知らないケース、多々…

はじめまして、次男坊の未来くん

Stevie WonderのHappy Birthday。5月11日の午前1時58分、次男坊に赤ちゃん授かる。初産なので、予定日より1週間遅れだった。その間、なんとなくウロンでした。所在なげで。まずは一安心。それまで想像できなかったけど、ちょっとリアリティが出てくる…

最近の旅は、隠れ里探しと彼は書く

「そして、人生は続く」川本三郎著。どこかで聞いたことあるタイトルでしょ? そうです、キアロスタミ監督の「そして人生はつづく」に倣った著書名。イランを襲った大地震後に、村を訪ね歩くドキュメンタリーふう映画。川本さんは、たぶん迷わず決めたんでし…

桃太郎のモデルと言われる?カクレモモジリ

図書館のパソコンで検索すると、目当ての本の番号はKが頭に付く番号でした。K K K・・・っと。Kの棚をさがしてました。図書館の本棚の番号は、基本1、2、3・・・と数字順に並んでます。本自身は、分野別にA B C順に配架され、さらにその下の数字はノンフ…

一人ぽっちになりたい場合です

大学生が、トイレで昼飯を食べてると話題になったのは、5年くらい前かな?独り部屋をあてがって、効率的な個食育てをした結果と、親がぞっとしました。でも、学生だけじゃないよね。社会人から老人まで、お一人様ニーズはある。新宿のマックに入った時には…

春になると、例年「工作」と言いつのる

建築写真家の二川幸夫さんが、亡くなりました。1970年代に、GAグローバル・アーキテクチャーという豪華な建築写真雑誌を初めて見て、外国を感じました。「この人、日本人なの?」。被写体の建築がほとんど外国で、「どうやって見つけてくるんだろう?」…

下着を着替えて、いざ水辺遊び

例年、4月の花見時はけっこう底冷えがします。まだ、ヒートテック着てます。ゴールデンウィークになって、やっと普通の下着にもどれるかどうか。日陰は、けっこう寒いよね。江東区を散歩して知り合った中瀬さんは活動家だから、だいぶ前に普通の下着だろう…

愉快が、道を説く最良の方法だよ

子どもの日に登場する鍾馗さん。中国唐の玄宗皇帝時代に科挙試験に落第し、恥じて宮中で自殺した。その頃、皇帝は病気にかかり、悪鬼が跋扈する夢を見た。うなっているところに、鍾馗の霊が現れて祓ったので快癒した。以来、魔除け・疱瘡除けとして端午の節…

30年経って、陰影が亡くなった地方

生誕100年記念で今年脚光を浴びてる人は、写真家のロバート・キャパとか、デザイナーの中原淳一。本が山積みになってるし、POPも100年をうたうからね。関連の展覧会なども開催されるし。寺山修司の場合は、今年が没後30年。1983年に、肝硬変で亡…

新しい季節が育つという感触なんだ

絵本作家の長新太さんは、もしかするとヨゼフ・チャペックが好きだったか?大人を夢中にさせる絵本を、たくさん残した長新太さん。ヨゼフは、一時代前に不思議で、シュールで、愉快な絵を描いていた。詩人でもある。彼には、これまた多才な弟がいた。カレル…

黒い血が流れるから、この恍惚

ここ数年、白山にある東洋大学が元気です。キャンパスを立て替えたり、箱根駅伝で活躍したりね。水泳の平井コーチを迎えて、五輪級選手の面倒もみるようになったし。個人的には、お化け博士の井上円了が作った大学だから好きというのもあるし。正規の授業に…

ピンときたもので、買物します

用賀駅の本屋で「足軽の誕生」早島大祐著をさがす。案の定「お取り寄せになります」だった。ゴールデンウィークなので、来るまで時間がかかると言われる。室町時代は怪しい、と踏んでます。粘土遊びをやるようになって、絶品の器は室町時代にありと知りまし…

1年分のイカ焼きの量を撮影した

民話のスターは、タヌキとキツネ。南海冒険物語では、タコとイカ。NHK放送の「世界初撮影 深海の超巨大イカ」。タコはタヌキ的で、とぼけてる。イカはキツネ的で、ぬけめがない。と感じているのは僕だけでしょうか? 番組を見て、直感は確信に変わったよ。こ…