1年分のイカ焼きの量を撮影した
民話のスターは、タヌキとキツネ。南海冒険物語では、タコとイカ。
タコはタヌキ的で、とぼけてる。イカはキツネ的で、ぬけめがない。と感じているのは僕だけでしょうか? 番組を見て、直感は確信に変わったよ。
この、油断ならない眼。
制作した岩崎プロデューサーは、2013年の科学ジャーナリスト賞を受賞した。個人じゃもらいにくい賞。制作自体がチームワークだし、集まった科学者が世界中からだからね。
海は、200mも潜ると真っ暗なんだ。そこから1万mまでをトワイライトゾーンという。600〜800mに棲息しているのが大王イカ。小笠原諸島の東海岸を、陸上競技トラック2周分潜る。
いろいろ試しました。
発光体を沈めれば、イカは反応して寄って来るはず。無人カメラで30時間撮影。・・・これは、足(ほんとは腕)の一部をとらえた。
イカの身をジューサーにかけ、流動体にしてポンプから射出する。体内に含まれたフェロモンに、反応するはず。・・・確かに寄って来た。
イカの習性は、けっこう研究されてるんだ。
クジラの頭に、吸盤付きカメラを乗せる科学者もいた。大王イカはクジラと格闘するらしい。お互い、「ウマソウなヤツ」と思っているのか?
日本の窪寺博士が考えた案。
・だから、疑似餌にイカを使おう
お祭りで売ってるイカ焼きのイカは、あれで体長どれくらいでしょうか? それの5倍はありそうな「なんとかイカ」を海中で曳航すれば、寄って来るはず・・・
そもそも、イカの眼球はでかいのだ。頭部の1割くらいのサイズ。それが、上目でエサをさがす。自民党・石破幹事長がやさしく見えるような眼。
ついに疑似餌を捉え、モグモグとやりだしたが、なぜかうまく食べられない。30分間トライするも、とうとうあきらめて闇の深海に消える。
もう、バッチリ撮影されました。
これは、本になるでしょうか? 放送だから「なんとか」「かんとか」ばっかで覚えられない。