由来・伝承から来てる読み方がある
大出張 小出張 袖 泥棒。何だかわかりますか?
業界用語は数々あれど、金属活字を扱う活版印刷独自の用語とは、おもしろいねぇ。
まず、サイズの違いがある。同一サイズの金属活字は、辞書の部首別のように棚に整理されているのではない。使われる頻度に合わせて整理されている。
・大出張 よくよく使う活字。次が、小出張。
・袖 和数字や元号。
・泥棒 あまり使わない活字。
活字活版印刷は、たまに見かけます。見かけない? そうかなぁ? 新宿区・文京区・中央区を散歩していると、廃業した印刷屋に出会います。もっとも、営業中といっても名刺や紙袋程度の印刷ですが。
活字屋もある。銀座の老舗・中村活字。弘陽の「活版工房」や、トッパン印刷の「印刷博物館」では、ワークショップをやってる。
板橋区にある会社・内外文字印刷では、活字鋳造から印刷まで手掛け、装丁家の間村俊一著「鶴の鬱」角川書店刊を印刷した。
という記事を15日の新聞で読んでいたら、もっとおもしろい記事を見つける。
県の一尺八寸山が、「日本異様難読山名コンテスト」で堂々1位になったので、「これで地域おこしをしよう」と考えた。県下には、月出山岳もあることだし。
「異様」な山の名前。一尺八寸山は「みおうやま」、月出山岳は「かんとうだけ」。どうひっくり返れば、そのように読めるのか?
由来が気になる人は、10月26・27日に大分県に行くしかない。
漢字は「大出張」だが読み方が「泥棒」だから、ルビを組む職人は混乱するよ。
バレエの「海賊」みたいなもの。