ウデをショーバイに変えようね

新古書店という業態をつくったブックオフ

新刊の書店業界からは「再販制度の骨抜き」「万引きの温床」と呼ばれました。

古書店も、苦々しく思っていたでしょうね。なにしろ、内容より本がキレイかどうか? 発行が新しいかどうか? を基準に買い取るから。アケスケです。

売る人には、このアケスケが受けた。本は読みたし、置く場所はなし。始めた人は、本読みではなく商売人だろうと思っていた。ブックオフをやる前は、中古ピアノの買い取りと販売だった。

坂本孝さん、もう目のつけどころが違います。

ピアノにしろ本にしろ、業界人なら「みっともないくてできない」ことを平気な顔してやっちゃう。知財を商材にずらす天才。

好事魔多し。売り上げ水増しが発覚して辞任。

事業を引退したと思ったら、「俺の株式会社」なるものを設立して「俺のフレンチ」や「俺のイタリアン」を開店させる。

この人は、いつも商売を回転率から眺める。ブックオフまでは棚の在庫、レストランになったら客の回転率。

外食で回転率を上げるとすると、駅前ソバ屋のようなファストフードを考えるのが普通。彼は、反対に腕のいい料理人をスカウトし、かつ食材コストも高めた。

それを、立ち食いで提供するというところがミソ。本来の意味でビストロとかバールと呼ばれるものでしょうか。

銀座8丁目の店は、常時行列で大繁盛。入れない。

6丁目のドーバー・ストリート・マーケットに移動。川久保玲さんディレクションの店。自社と、彼女が気に入ったブランドが入店してます。

エルメスとコムデがコラボしたスカーフを売ってました。玲さんは、やり手でもあるな。商売のうまいデザイナーが、もっと増えてほしい。

エイミー・ワインハウス