梅雨の季節に、カエルが頭に乗る

皆さんは、「かっちゃく」って聞いたことあります?

先生の説明がよく聞き取れなかったので、隣の人に「『はっちゃく』って何ですか?」と尋ねたら、「『活着』です。挿し木や接ぎ木をして、根づくことです」と教わる。

園芸高校の授業は、園芸用語をだいたいマスターしてる人が参加している。初日の授業で状況がわかったので、以降は、言葉がわからなくてもスルーしてます。

27日、第3回目の授業は「現代バラの説明と手入れ」。

「の予定なんですが、それはいつでもできるので」と高橋先生は、変更して「菊畑の除草をした後で、さきがら摘みと、挿し芽をやります」と告げる。

さきがら摘み? 挿し芽? 黙してスルー。

バラ園の隣にある、菊畑。10品種ほど植えてあるのだが、回りが雑草だらけなので、まず除草するのだ。菊と雑草の区別がつかない。「隣の菊とからんでますから、よく見て除草してください」。なおさらわからない。

肝心の菊を切るのがこわいから、あたりさわりのない場所を鎌でさらう。

その後の作業で、旭光という菊が僕の担当になる。

10本の茎を、10cmの長さで切る。教室にもどって、各々、先端の葉3枚を残してさらに茎を切る。赤玉土を敷きつめたものに10本を挿して終了。

この挿し芽が、今後いかなる作業展開になるのか不明。園芸用語ポケット版みたいな本を買わないとついていけなくなるな。

畑にもどって一休みしてると、男の子たちの声が聞こえてきた。園芸高校は木立が柵になっている箇所があり、木々を抜けると小学生がカエルをおもちゃにして遊んでいた。

だいぶいじられていると見えて、カエル諸君に元気がない。4匹をひっくりかえしてお腹を見せ「これがスプーンとフォーク。こっちがブラックとホワイト」と名前を紹介する。

「おじさんは、どれが好き?」と来た。「皆んな」と答えたら、4匹を僕の頭と肩に乗せて大笑い。ピョンとも跳ねないから困ったよ。

サンサーンス