港に、サイコロじいさん

吉田拓郎 落陽 2014

詞・曲ともに吉田拓郎だと思っていた。詞は、岡本おさみさんだった。おさみさんは、苫小牧発・仙台行きフェリーに乗ったことがあるのだろうか?

実際に太平洋フェリーという会社が、今も運行しているのだ。

パンフレットを見ると、クラスは10に分かれる。

ロイヤルスィート(全食事付き)は47.500円。苫小牧19:00発、仙台に翌日10:00着。つまり、夕食と朝食が付いて、この値段。

スィート、セミスィート、特等、1等アウトサイド、1等インサイドとクラスが下り、最下等は2等。料金は8.300円だ。

2等でもこの値段だから、今や青春の放浪にフェリーは贅沢すぎる。乗れない。

11日に参加した「ヨコハマ海洋市民大学」を思い出す。

大桟橋でやっているカリキュラム。これは、国際客船ターミナルが主催し、指定管理者が相鉄企業(株)で、東京海洋大学が協力している。

海で起きてることを理解し、参加者でアイデアを出し、最後に知り合いに伝える絵本や冊子を作るというプログラム。

ということを、参加して知った。

すでに、最後の作業がわかってるって、おかしくないのかね? 結論がどうなるか、わからないから皆で考えようということじゃないの?

当日ゲストで呼ばれたのが、海洋大学で海洋政策文化学を教えている佐々木剛さん。「水圏環境教育の理論と実践」成山堂書店刊を紹介される。

市民が学びあうには、各自の「内発的な発展」が重要だという。

僕の「内発性」は、旅の途中にある港。旅人を受け入れる港の人々。

たとえば、若き旅人にサイコロ2つあげるようなおじいさん。なんて、「海洋市民大学」では無理な主張か。