熱帯よ、温帯に来てくれ

ブルーベリーを収穫した。紅くても、ブルーベリー。

生食できるのだという。すべて、ジャムの原料ではないのだ。生食の料理を見たこと無い。

ベリーというからには、ストロベリーでイチゴの仲間か? 房ではないが、ブドウにも似てる。

なんとなく熱帯植物に感じるから、見た目ものんきそうで。

「トロピカルプランツの育て方」ブティック社刊。

ベランダで植物を育てる人は、大きく2種類ある。

花を育てる鑑賞派と、野菜を育てる実利派。ここに、わずかながら「変人派」がいて、文字通りヘンな形や色を嗜好する人々。「あえて」を求める。

僕の仲間。物好きともいう。

パイナップル、バナナ、パパイア、マンゴーを育てるプランテーション系。

コーヒー、オリーブ、レモンを育てる。これ、地主のお嬢様系。

段々マニアックになってアボガド、ドラゴンフルーツ、グアバ。腰蓑小作人系。

どうしても、イメージは赤道直下から抜け出せない。

読んでいたら、あながち地域はズレていない。熱帯・亜熱帯のものだから、温帯の日本で育てるには世話が必要。

温帯植物は、冬に葉を落として活動を停止させる。一方、熱帯植物は冬の寒さを知らないから、備え無し。落葉しない。1年中、鼻歌を歌っているようなトロピカルプランツ。

冬は陽当たりの良い室内に取り込む。

水やりも欠かせない。熱帯には雨期と乾期があるのだ。植物に合わせて頻度を変えないと、実らない。

本にブルーベリーは出てなかった。

原種は、南アメリカ。それがカリブ海諸島を経て、北アメリカで進化したらしい。

各種トロピカルプランツよ、どしどし温帯に来てくれ。

IV. Pie Jesu (faure Requiem) : Akie Amou