ちょろちょろパッパじゃ駄目

前に「かながわ農業アカデミー」のキャンパス見学会に参加した。

海老名からバスで15分ほどの所にある県立の学校。

今回は、新規就農者育成研修と称する「農業体験コース」に参加した。日程は、とびとびで3日間。

学校紹介、神奈川県の農業概要や就農ガイダンス。実習では農作業だけでなくトラクターの運転もある。

充実。

ハクサイとブロッコリーの播種をやった。種まき。

ペーパーポットに鉢上げ培土「育てるくん」をよそう。タテ20枡、ヨコ10枡と碁盤の目状に開くペーパーポット。合計200枡の1つ1つに、鉛筆の尻を押して穴を作り、そこに種1粒を落としていく。

最後に培土をかぶせ、水をかけて完成。種は1ミリも無いから目がチラチラした。

鍬の使い方も習った。

鍬の刃は、ボーリングのボールと一緒で重いほうが扱いやすい。腕力で入れるのではなく、鉄刃の重さで土中に入れて起す要領。もちろん、最初は慣れないよ。

楽しかったぜ、タゴサク労働。

午前中の座学は、商売としての農業の話。土地の広さあたり、どれだけの販売収入と所得が必要か。産出額、生産性。

農家と一概に言うけど、法制上や実態で各種の農家があるということ。

新規就農者と、それを拒否する既存農家という構図も、座席が隣の人から打ち明けられた。

俄然、話がリアル。タゴサク気分が吹っ飛ぶ。

「日本の農業が必ず復活する45の理由」文芸春秋刊。

著者の浅川芳裕さんは、農業ジャーナリスト。これを読むと、あらゆる誤解が解ける。

農林水産業を第1次産業、製造業を第2次産業、サービス業を第3次産業という。現代農業を、全部足し算して第6次産業という理由がわかる。

目端の利かない奴は、農業に向かない。せいぜい家庭菜園でリラックスするしかない。

Robert Glasper - Golden Lady