アクセサリーになるクレスト装丁
新潮社のクレスト・ブックが発刊15周年を迎え、無料小冊子を発行したという。
回りました大きな書店。旭屋、紀伊国屋、ブック1st、丸善、ジュンク堂。すべて、アウト。とっくのとうに、全部はけた。
クレスト・ブックは、現在までに102点を刊行。翻訳の刊行数でいえば、ミステリーやSFファンタジーものが圧倒的でしょう。そこに、直球の文学で押し出した新潮社。
小説、自伝、エッセイ、ノンフィクションなどが混ざっためずらしいシリーズ。
どれも、装丁がすばらしい。お客の50%は、ジャケ買いなんじゃないか? と予想するくらい、造本にチカラを入れている。
友だちに分けて自慢しようと、余裕の本屋を巡りが空振りに終わり、すこぶる意気消沈して帰宅。
前から聞いていたラジオに向かう。まさか、これも番組終了じゃなかろうな?
毎土曜日夜8時。J-WAVE「SOUND OF STORY」。浅田次郎さんの短篇を俳優やミュージシャンが朗読する番組。平岳大の「遠別離」。「あやし うらめし あな かなし」所収 集英社文庫刊。
朗読は、ドラマよりぐっと入っていける。戦争中と現代がクロスオーバーする物語。「小説家は、大嘘つきですから」と言ってた顔を浮かべながら聴く。
次回は、「鉄道員」。これも、時間がフェイドイン、フェイドアウトする。声だけの勝負だから、読み手はやりがいがあるだろう。
土曜日の楽しみが増えた。