地産地消で「チャイコ節」を聴く

入場時に、「前回の演奏会です」ともらったDVDに4月7日とあった。大田区ハイドン室内管弦楽団は春秋2回の公演をやってることになる。

すでに、2年は通っている。

本職を別に持つ市民楽団。僕には、これで充分。日程で出演できる人が参加するので、たぶん演奏する人は毎回ちがうのではないか。

席は、チェロやコントラバスの前。白髪おじいさん、いい味出してる。なりたいけど、なれない憧れ。

チャイコフスキー バイオリン協奏曲

2年前に、受付で「交響曲と協奏曲は、何が違うんですか?」と尋ねた思い出。

チャイコフスキーといえば、「くるみ割り人形」。いかにもローカルな土着的祝祭。華やかで鮮やかな民族祭り。パンフレットでは、これを「チャイコ節」と書く。好きだな、この解説者。

普通、協奏曲のソリストは演奏会直前に登場してリハーサルをするものらしい。今回の吉原葉子さんは、大田区民でもあったので、日曜演奏家たちに「事前説明」を「周知徹底」させたのだった。

野菜には地産地消がある。音楽にも、あってもいいでしょ? そのとおり!

もう一曲は、ベートーベンの交響曲第8番。苦悩深淵が十八番のベートーベンのイメージは、だいたい有名な短調交響曲だった。8番は長調。あまり演奏されない。

「『第九』誕生」春秋社刊。

1824年5月7日、ウィーンで初演。欧州がナポレオンに26年間翻弄された後、1年間続いたウィーン会議。「会議は踊る」で、ベートーベンも楽曲提供。

音楽解説部はチンプンカンプン。歴史解説部のみ読む。