最小を誇る文化総合施設HAGISO

上野・鴬谷・日暮里。山手線の内側、地図でいえば西が谷中・根津・千駄木

ランドマークは谷中墓地と東京芸大。あたりは、あらゆる「境目」が混在してる。東北の土着と東京の下町。学術と芸術。江戸と明治。卑俗と霊性

若者や外国人から見ると、「ちゃぶ台」テイストがなんとも居心地がよい日本らしさに感じる。小体の店がどんどん増える。

HAGISO訪問。

かつて、東京芸大生のアトリエ兼シェアハウスだった木造アパート「萩荘」が、リニューアルして文化施設「HAGISO」となる。基本は柱梁階段だけ残して、すべてブチ抜く。

外観を真っ黒に塗り、内部にカフェ開設。

いつも不思議なのが、この手のリニューアル施設にあるカフェってのは、どんな伝手で入店するのだろうか? けっこうメニューが凝ってることも多く、シロウトが経営してるはずはないのだが。

イベントスペースでは、10月14日までPanoraMarket開催中。写真の展覧会です。

写真家たちは、少部数写真集を売る。出版社は、写真集の本を売る。かいわいの古本屋も写真集を売る。そして、写真のトークイベントもやる。

規模としては、小さい。そこを逆手にとって、「小さくて、手づくり感があるからいいんじゃない」なんです。

活版印刷の本」グラフィック社刊。

絶滅したかにみえる活版。多色刷りもできるから、自分だけの文具や雑貨を作る、売る。趣味の実用品。

そのうち、HAGISOでも活版印刷機を据えて、展覧会やイベントが開催されるんだろうなぁ。

Buffalo Daughter