EUは拡大し、その向こう側に難民
「米ハフィントン・ポストの衝撃」アスキー新書刊を読む。
ネットメディアは詳しくないから、何が衝撃なのかよくわからなかった。
新聞・雑誌などの紙メディアに対してネットの登場が衝撃だ、というなら今さら感がある。先行するネットメディアを凌駕するアクセス数を達成したから衝撃だといいたいのか。
立場は民主党。
ハフィントン嬢は、ギリシャ人。イケイケ娘で、人脈を拡げることが大好き。ブッシュ共和党にあきれて、オバマ議員が大統領選挙に出馬した時に、ハフィントン・ポストは伸張する。
難民映画祭に行く。緒方 貞子さんが国連難民高等弁務官を務めたUNHCRが主催し、今回で8回目だった。
全部で15本、上映。見たのは「新たな壁の裏側で」。
アフガン、イラク、ソマリア、スーダン、コンゴが難民出身国上位5カ国。他にもパキスタン、イラン、シリア、パレスチナがある。
現在4500万人。日本3人に1人もの流浪生活者を想像できますか?
隣国に逃げても、そこが政情不安だったりする。ウクライナ、ベラルーシ、モルドバなど東欧諸国へ逃げる。
貞子さんが「人間の安全保障」を唱えた重さが、無力感と一緒に浸透する。
出口で「お涙ちょうだいより、制度設計でしょ」と、女が男に話しかける。そのとおり。して、どのような制度なんだろう。
うつむいて帰り道。