夜な夜なサバトに呼んでほしい
町は9月からハロウィン・モードです。
もともとは、ケルト人の祭り。10月31日の夜に、死者の霊が家族を訪ねてくる。日本のお盆と一緒だ。霊だけじゃなく、こわい精霊や魔女も同時に来るから、生きてる人は対抗して仮面を被る。
レゴの熊が冠っているのは、魔女の帽子だよね?
「幻想図像集」八坂書房刊で調べたら、ホウキにまたがる魔女は15世紀に初登場してた。
魔術を実行するためには、自分たちだけでは足りず、「使い魔」というパシリがいた。
地位が低く、動物の姿で登場することが多い。黒猫、ねずみ、犬、ふくろう。頭は獣で、体が魚の怪獣もいる。レゴの熊も「使い魔」か?
では、魔術とは?
・嵐を呼んで、船を沈没させる。現下、台風27・28号は彼女らの仕業なんだ。
・人間の脂肪で作ったロウソクで、怪物を出現させる。
・ハシバミの棒を射て、人間の足を腫れさせる。金を払えば、呪いを解く。
・夜宴サバトを開き、大釜をかき回して悪霊を呼び出す。釜の具材は、イモリの眼・カエルの指・コウモリの毛・トカゲの脚などをテキトーに。
その他、嬰児を食べる。秘薬を作る。魔王に謁見する。サタンの尻に儀礼のキスをする。
エロス生の神と、タナトス死の神は表裏。
こうして、メメント・モリ死を想え、ダンス・マカーブル死の舞踏のイメージが図像になる。竹谷満さんなら、21世紀の悪魔・魔女が描ける。
ギュスターブ・ドレ描く「失楽園」の堕天使ルシフェルは、とんでもないイケメンだった。
僕は、ブリジット・バルドーが好きだから、やっぱ「小悪魔」がいい。