カレル・チャペックの童話の作りかた チャペック
代表作「ロボット」「山椒魚戦争」は読んでない。
長いこと、カレル・チャペックはSF作家だと思ってた。人類初、ロボットという言葉を発表した人。
都立園芸高校へバラ栽培の講習に通っていた時、彼の「園芸家12ヶ月」を読んだ。
この人は、ガーデニングもやっていたのだ。
我が意を得たりと膝を叩いた一文があった。人には手足がある。草むしりをやると、どんだけ手足の長さが邪魔になるか。
ゴキブリになりたい。
地を這うような体型なら、なんぼかラクか。これ、経験しないとわからないこと。
かかとがしびれ、ひざに負担がかかり、太ももはパンパンになる。同じ姿勢で微妙に移動するから、腰も痛い。
ゴキブリが鎌を持ってシャコシャコ草刈りしている姿がうらやましい。
「園芸家12ヶ月」と同じ、兄貴のヨゼフ・チャペックが絵を描いている本。
童話の実作と、童話の論考。
8話の中では「郵便屋さんの童話」がよかった。
郵便局員のコルババさんが、夜中にスクジーテクに会う。一応、スクジーテクたちも郵便局員。彼らは小人の妖精でもあるので、手紙の文面を透視できるのだ。
開封せずに「これサイテー」とか「泣ける」とか仲間うちで噂する。
刊行前後は不明ながら、ロボットとスクジーテクは同一線上のものじゃないかい?