つながる図書館・博物館・文書館 吉見俊哉他

文京区にある小石川図書館は、レコードが充実している。

もちろんCDもあるが、それはどこでも借りられる。それよりレコード。プレーヤー完備で、好きなだけ聴ける。

この際、音楽はどうでもいい。

それより、レアを求めてジャケットをせっせとめくると、落語が沢山出てきた。僕はCDでもっているが、元々はレコードが音源だったのだ。

村田英雄のレコードもあった。浪花節界から転身して、歌謡界へ進出したと大人たちが言っていた。その証拠の現物。忠臣蔵の2〜3幕。

書籍・映像・音楽・データなどを保存・活用するデジタル・アーカイブを国レベルで構築する動きがある。

全国に公共館がある。それも公私あり、準じる施設もある。それを串刺しにするだけでも大変だ。

次に種類。

性格の違うメディアを統一フォーマットでまとめあげないと意味が無い。

国会議員が超党派で始めるというが、「予算も法律も無いのは、『族議員』がいないから」。デジタル・アーカイブは票にならない。

現在のグーグルのアーカイブに達するのに、100年かかるだろう。

「つながる図書館・博物館・文書館」東京大学出版会刊。

副学長の吉見俊哉さんも著者の1人。

どうか退官しても、企業の総合研究所なんかに天下りなんかしないで、デジアカを愚直に進めてほしい。