103歳になってわかったこと 篠田桃紅
103歳になっていた書家の篠田桃紅さん。
「103歳になってわかったこと」幻冬社刊を出した。
処世術本で、広告に内容を列記するやり方は幻冬社が始めたことなのか。
けっこう詳細に書かれているので、それで納得して本を買う人がいないのではと危惧する。ところが、相変わらずの手法が続く。
より詳しく知りたい人のほうが、多い?
ずらり、40項目。
・自らの足で立ってる人は、過度な依存はしない。
ーそもそも介入しない。期待もしない。負担にならない。
・自分という存在は、どこまでも天地にただ一人。
ー孤独を客観視できる人でありたい。
・夢中になれるものが見つかれば、人は生きていて救われる。
ー頭で納得しよう、割り切ろうとするのは思い上がり。
生き方本を買うのは、場面が落ち込んでいる時だと思う。世の中がイヤになることは大中小さまざまあるので、繰り返されても毎回納得する。
それは、著者も同じこと。
桃紅さんは103歳になったから、そういう生き方ができてるのではない。心掛けているのだ。
そして40の視点。
一人がキレイに40も並べることはできない。ほんとは28だったり、46だったり。
編集者が過不足を考え、バランスする。2つに分けたり、1つにまとめたり。
デコボコ、濃淡、また同じこと。何を言うかではなくて、誰が言ったかで本になる。
編集者の役割だ。