あきらめが悪い観戦記
いよいよ決勝トーナメント始まる。スタジアムの柵に、グループリーグの時には見かけなかったメッセージが出てきた。
NOW OR NEVER 今でしょ! もう、負けたら後がないぜ。
29日は、ブラジル vs チリ。見応えあった。
W杯出場で地域予選を闘ってないブラジルは、グループリーグではメキシコと0−0だった。今回もチリを攻めあぐねてる印象。
チリは、相手が優勝候補であれ南米仲間だから、気持ちで負けてない。1−1のまま、PK戦突入。こういう場合、ホームのほうがプレッシャーがかかるだろう。GKジュリオセザールの目は真っ赤。
3−2でブラジル勝利した時、ネイマールは思わず突っ伏し芝生で慟哭の涙。
30日は、オランダ vs メキシコ。こちらも真剣勝負。
ブラジルを零封したメキシコの守護神オチョア、今回も健在だった。フィールドプレイヤーも、オランダのロッベン、ファンペルシー、スナイデル相手に一歩も引かない。
1−0で先制したメキシコ、このまま勝つ。
と誰もが予想する。終了直前、10本目のコーナーキックをするオランダ。ここでスナイデルがこぼれ球をゴール。
アディショナルタイムには、メキシコ痛恨のファールで逆転される。
ギリシャの代わりに日本が出場していたら、と返す返すも悔しい。
テレビでは、敗退原因をさぐる番組が盛んだ。いちいち、ごもっとも。でもさ、誰も言わないことが一つある。
負けて、なぜ即刻帰国するのか? 決勝トーナメントをスタジアムで見て、学習したほうが未来志向なのではないか?
同好会の技量じゃダメなんだ。これからは、体育会系のガチンコ体質にならないと勝負にならない。
シロウト目にも、それくらいはわかる。