ネット上なら小ネタも強力
18年前から別荘分譲を手広くやってる社長さんと話す。
別荘が、どのように買われ、使われ、売られたか。18年間の別荘家族、それぞれに歴史あり。
転勤・定年・相続・離婚。東京を引き払って移住して来たが、なじめない。でも、もはや東京に家は無い。とか。
別れて、紀伊国屋書店に向かう。
書架に「例のプール」アスペクト刊とあったので、足が止まる。
どのへんが「例」なのか。
AV撮影のスタジオとして頻繁に使われるプールだから「例のプール」と言われてるのだ。
誰が言ってるの?
まず、むちゃくちゃ狭いネタでも面白ければ2チャンネルやニコニコ動画に取り上げられる。
それを、ヤフーがニュースにする。更に、ツイッターが拡散していく。
今は、そういう流れが出来上がっているのだ。
演出・画像技術が優れた日本AVは、世界を征す。台湾男性の9割は知ってるという「例のプール」。
拡散した「例のプール」画像を基に、レゴでプールを作るという「なんでかなぁ?」な人も現れた。
とにかく露出が多い。競泳水着・スクール水着・はみ乳・爆乳・Tバックを集大成した「日本一有名な例のプール」16時間AVも売り出し中。
コマーシャル撮影の赤坂スタジオも、一時、ラブホテルを拠点にしていた。
鉄柵、シャンデリア、マントルピース、階段の手すり、大理石風呂、バルコニー、とすべてがフェイクで、それが淫乱情緒たっぷりだった。
本では、美少女系AVの老舗アリスJAPANの広報じゅりお氏にインタビュー。
「昔のAVは、白い別荘に白いワンピースみたいなベタなものが多かったです。そこにプールがあるなら、せっかくだから使おうか、みたいな」。
年々予算は厳しくなって、遠くの別荘より近場の「例のプール」。