段ボールは、肥やしになるか

今日も今日とて、段ボール箱と格闘中。

積み重なった山が、いっこうに減らない。折り畳んで並べた箱、すでに束が2mを超えた。

1週間ばかり前、遺跡発掘見学をした。

江戸時代のゴミは、燃やした。ないしは、穴を掘って埋めた。そこに土をかぶせて、明治時代。更にかぶせて、大正時代。・・・・・。

土に還らない物はそのまま出土するので、地層で時代区分がわかるのだ。

いずれにしても、近所のゴミを収集し運ぶなんてことは、考えもしない。

ゴミでできた夢の島は、だいたい70年の歴史しかない。

ところが50年前から、ゴミ収集と集積が本格化すると10年で満杯。その後も幾何級数的に増えるゴミ。東京湾にどんどん人工島ができる。

東京ゲートブリッジから眺める島も、1230万tのゴミの投棄場だった。中央防波堤内側埋め立て地。

そこに、建設現場などで掘った土をかぶせる。更に、街路樹の枝葉などで堆肥をつくり、土壌改良をする。

これで準備万端。

すでに、19万本の苗木が植えられた。最終的には、48万本植えるのが目標。名付けて「海の森」。

バーベキューやキャンプができる公園になる。47ヘクタールは、23区で最大級の公園。2020年東京五輪馬術会場にもなる。水路ではカヌーとボート競技が行われる。

ここで自転車に乗ったら、さぞ気持ちよかろう。

植林の旗ふりを2007年当初からやったのが、安藤忠雄さんなのだ。長い目、もってるよなぁ。

しかしである。

「海の森」と水路を隔てた沖側にある投棄場も、2021年には満杯になるそうだ。

段ボール山の谷間で新聞を読んだ今日このごろ、腰痛の音ってヴァインベルクのようなものか。

Weinberg: String Quartet No.2, IV.