おじいちゃのオアシス
岩本町ご近所案内15件目は、銭湯の「お玉湯」です。都市開発とともに銭湯は、もうこれ以上減らないとおもえるほど廃業してしまいました。だからといって、残っている銭湯を制覇する趣味はありません。僕は、むしろフラッと出会うのがいい。
散歩途中で、何にも用意していませんでしたが、足は自然に下足箱に向かってました。
普通の手順では、脱衣所に番台はあります。ここは、下足のとなりに番台があって、そこに女将が待機。
「このお風呂屋さんは古そうですねぇ」
「えぇ、戦前からやってまして」
佃煮が乗ったちゃぶだいの似合う女将さん。「うちのお父さんは、若い頃遊び人でして」と、例によって、相手が言ってほしい言葉を頭に描きながら会話。
たまたま小銭で450円が用意できず、1万円を出したら「後でもってくればいいわよ」と。
浮き世風呂のアフタヌーンは、ご隠居 古老 長老が「命の洗濯」をするのにモッテコイの場所。
すでにご常連は、各自の持ち場でモニャモニャと歓談中。「いゃ〜、旦那さんは先代の三遊亭金馬に瓜二つですねぇ」と、僕も仲間入り。
聞けば人形町から自転車で通って来るという。チャリとおじいちゃん。これで、どなたか一曲つくってほしいです。
地元で商売をやってましたが、今は誰はばかることなく、湯屋ざんまい。あこがれるなぁ。人形町は寄席の末広があったところと本で読みました。見渡せば、金馬師似だけでなく、古今亭志ん生師似 三遊亭円生師似 林家正蔵師似など、大看板が楽屋にそろったようでした。
あっ、まずい。僕は4時から授業が始まるんです。とりあえず、湯船に一回つかって、あわてて学校に向かう。駈けあ〜〜〜し。
と、「お玉ケ池種痘所のあったところ」というプレート発見。東大医学部発祥の地だそうです。お玉ヶ池は上野の不忍池ほどの広さがあったが、今は埋め立てられて面影無し。
駈けあ〜〜〜し。
16日はリンク貼り失敗。本日、先生に教わって再挑戦。友人からの音楽案内のリンク貼り。
彼が一番影響を受けたイギリスのバンドradioheadがサマーソニックという日本のロックフェスで歌ったcreepという歌。