越冬するには歌と睡眠をたっぷりと

まいど、お寒うございます。ほんと、身を切られるような寒さですねぇ。

山梨県と長野県の県境にある清里村には、「ここは妖精のすむ家」と看板が立つ谷があります。たまたま盛夏に歩いていた時に木漏れ陽がさし、妖精研究家の荒俣宏兄さんに訊きたかった。

「あすこに棲んでいるんですかねぇ?」。

で、今は冬。

妖精の冬支度はどうなっているのだろう。なにしろ、東京の気温マイナス10度ですから。想像しただけでも、ぉ〜ブルブル。

マッチョな妖精が、せっせと薪割り中とか。

「わたしは、森の妖精だから」が口癖の「森だっち」から、久々の便りが来ました。

・おすすめファドシンガーMariza。ビューティ。

ファドを歌うにしちゃぁ、きれい過ぎないか? いやぁ、きれい。

幼稚園、小学生低学年時代は妖精だったんじゃないか?

長じて、この声。イベリア半島の空と海と土の匂いがします。空に向かって嘆じる祈りでしょうか。

演奏する男たちも、漁師と木こりとオリーブ摘みの子・孫の匂いがあって、僕はひたっちゃうよ。

奇しくも、同じ日に「迷子だっち」からも、久々の近況報告。

覚えてます?「迷子だっち」? 便りをくれる時は、ほぼ前回の居場所と違う、風来嬢。いいねぇ。

本人の名誉のために一言加えておきますが、こんなに肥えてはいません。

いませんが、これに三度笠を乗せると、ポーズといい、目つきといい、そっくり。

・極寒東京に辛抱たまらず、南の島へ移動してきました。成り行きでここまで来ました、おととい。

ええ〜、うらやましいねぇ。気温何度?

・短期のホテルのバイトにありついたわけです。すでに従業員さん数人占ってみたり、てのひら拝見したり。

・やっぱり、占いもたくさんの人や世界を見て、移動してっていうのは大変良い感じです。

早速、やってます得意技。

・さっきスーパーからの帰り道を歩きました。片道一時間です。楽しいです。

・なんだかいきあたりばったりのようでも、呼ばれて導かれてっていう気も、存分にします。

「森だっち」と「迷子だっち」は、気の合った仲。なりゆきの夜空、Marizaを聴いてたっぷり眠てちょうだい。