約50カ国語に翻訳された少年記者

ヨーロッパ・サッカーでは、吉田、宮市、李の諸君がゴールを挙げました。長友のいるインテル・ミラノは3連敗。

そしていよいよ、22日は五輪アジア予選のマレーシア戦です。前回シリア戦で負けて、今度は勝つだけでなく、大量得点しなければいけない。

シリアも、これからマレーシア戦を残してます。日本とシリア、どちらが数多く得点するか? 

やってやろうじゃないの。

大迫と永井の2トップ。イタリアのACミランのように機能してほしい。そして、トップ下の東と原口。キーパーの権田、ゴンちゃん。

原口は、謹慎から復帰して、大人なったでしょう。能力のある人間が、調子に乗っちゃうのは当たり前。イギリスのルーニーは、そうやって成長した。原口も、胸に期するものがあるでしょう。

ベルギーのタンタンも、世界を見て成長し続けました。

昼間、映画「タンタンと私」を見る。

新宿や銀座でもやってますが、僕は渋谷アップリンクへ。席に座ると、後ろでおばちゃんが携帯で会話中。

「今、アップル(!)リンクにいるの。タンタンの映画よ。おもしろい映画館で、床の間(!)においてある椅子が前から後ろに段々高くなっていくの」。

かないません。

確かに最前列は、座椅子のようなもの。それから、ソファーになり、事務椅子の高さになり、一番後ろはバーカウンターで使うチェアーほどに至る。

床の間に、そんなにたくさん椅子が置けるかなぁ?

映画は、原作者エルジェのドキュメンタリーです。

1971年、フランスの学生がエルジェにインタビューを申し込んだ。その時のカセットテープを基調に、ニュース映像をとりまぜて構成されています。

タンタンのデビューは、1929年。ウォール街で株の大暴落が起きた年。「プチ20世紀」新聞に掲載されました。

以後、エルジェは24話を残す。

フランス語版の古本、全部持ってます。たぶん。1990年代に、僕は「将来、古本屋をやろう」と、まなじりを決してましたからね。

ところで、その24話の成り立ちに、エルジェの人生が投影されているのを初めて知りました。

中国人との出会い、ナチのベルギー占領、連合軍の解放、離婚と再婚。

コミック作家、アーティスト肌の人ではありません。ごくごく市井人でした。健康な人でした。悪意のない人。

でも、それは懊悩がない、ということではありません。それが、各種キャラクターに投影されていたんですね。

そういえば、顔立ちもどことなくラヴェルに似ていました。理科の先生のよう。

アップル(!)リンク映画館は、ミニシアターの代表格。すかしてません。今回も、タンタン似顔絵やストーリーを募集し、壁に張り出してました。

どちら様の「夢の冒険」も、ヘタはヘタなりに楽しい。