過去帳から掘り出した、怖い思い出
いや、iPhotoは便利。
ものぐさだから、写真を保管するのに「テーマ別」なんてやりません。自動で分類される日付順。
4月22日は、大横川親水公園に行ってました。
今週は、ずっとひきこもっているので、ブログはもっぱら過去ネタ。「お先にどうぞ」の心掛けで、こっちは御用とお急ぎでないネタばかりだから、ラクチン。
大横川親水公園は、両国駅と錦糸町駅の中間を、南北に通ってます。運河を埋め立てた緑道。
南は堅川、北はスカイツリーの足元を流れる北十間川までの約2km。スポーツ施設・イベント広場・ビオトープ・河原・釣り堀と、緑道にしては盛りだくさんの施設があります。
大横川。もともとは明暦の大火で懲りた幕府が、火除け地として掘削したもの。道の案内板マニアだから、念入りに読む。
続けて、ありました「本所七不思議」絵付きの銘版。
・置いてけ掘
夕方、釣り人が帰ろうとすると、掘から「置いてけ〜」の声。声はすれども姿は見えず。足がすくんだ釣り人、釣った魚もいつの間にか消えていた。
・片葉のあし
本所藤代町にあった隅田川の入掘。ここに生えていた葦は、左右均等に葉が付かず、片側のみだったので不思議がられた。
・送りちょうちん
夜更けに歩いていると、ちょうちんの灯りが見える。向かって進むと、いつの間にか消えている。しばらくすると、また前方に灯る。
どう? おもしろい? おもしろいでしょ? おもしろいよね?
では、続けて。あっ、よかったらマーラー「浄夜」でも聴いてください。
・狸ばやし
稲穂がなびく季節、どこからともなく太鼓の音。なんだろうと外出し、歩き疲れ、家にもどって寝る。夜が明けると家と思っていたのは、野原だった。また、狸にばかされた。
・灯りなし蕎麦
寒い冬の夜道、毎晩店を出している蕎麦屋。ところが、いつも灯りがない。客が火をつけてあげても、ふっと消える。何度やっても同じ。帰った人の家には、凶事が待っていた。
・送り拍子木
しのつく雨の中、夜回りが「火の用心」と拍子木を打つ。ところが、打ち終えたはずの拍子木なのに、後ろから同じようにカチカチと繰り返して音がする。人を追いかけるように。
・足洗い屋敷
三笠町の旗本屋敷では、夜毎、家鳴りとともに天井から大足がニョッキリと出る。足を洗ってあげると、おとなしく引っ込む。たまりかねた主人は、同僚と屋敷を交換したら、出なくなった。
とりわけ、2本の大足の話が好き。洗うだけじゃなく、足型をとったり、くすぐったらどうなるんだろう? 僕なら屋敷を交換しないね。
この日は、イベント広場で、ガラス市があったので出掛けたのでした。
大半は、ガラス食器のブースだったのでパス。
東京理化学硝子器械工業共同組合のテントで、目盛りの付いた実験用ガラス物件を買う。組合加盟企業は、圧倒的に地元墨田区が多い縁で出展していたのだ。
うっとりする。
も一つは、吹きガラス工房のテント。「出来損ない、ないかなぁ?」と探し、買ったのが手塚治虫作「ひょうたんつぎ」似の花器。
「本所七不思議」も読み終わり、ビオトープエリア到着。すだれの原料、よしきりが繁茂している。
「夏になれば、入れ食いになるよ」と、孫たちと遊ぶ旦那さんの説明。ザリガニ、カエル、メダカの住処。
かつて、明石大橋やベイブリッジの建設現場で鳶をやってた旦那から、すごい話聞きました。
架橋は、九州で部品を仕上げ、現場では組み立てるだけ。部品といっても、そこは橋ですから、運ぶにはサッカーコート2〜3面くらいの船が必要。
・バージ 港や川で貨物を運ぶ、平底のはしけ
・ポンツーン 鉄やコンクリでできた箱船で、浮き桟橋
が活躍する。人件費削減の折り、操船は一人ということも多い。デリケートな舵輪さばき、停船位置確認、縦横に伸びるワイヤー。
「アッと言う間の事故で、義足になる人もいる」。
凍りました。「本所七不思議」すべて消えるくらい。