小笠原の海は、東京湾よりきれいだった
参加してもらった「ベイエリアお散歩マップ」。持ってる人は少ないでしょうねぇ。詳しく知りたいなら、グーグルマップという手もある。
運河好きですから、指でなぞるように見てました。
高浜運河と京浜運河が南北に並行して流れている。東西間をつなぐのが天王洲運河。Hのカタチしてます。
野鳥観察船の発着場・天王洲ヤマツピアは、天王洲運河の南側にありました。
さて、8日午後からは北側にある東京海洋大学で講義でした。神田穣太教授による「東京湾の水質」。
その前に、天王洲運河で昼ご飯の海老かつサンド。食べたことあります? 極うま。
ウッドデッキを見て、前に1回来たことを思い出す。このデッキは、京浜運河にも続いていて、実にマドロス気分。キューバのロバート・フォンセカ。
ここに海洋大学があるとはね。
元水産大。商船大と一緒になって、今は海洋大。
いや、キャンパスの広いこと広いこと。
水理模型実験棟、RI実験棟、飼育実験棟、回流水槽実験棟、漁業機械学実験実習棟。たのもしいね。
艇庫・船具庫もある。明治時代の練習船・雲鷹丸もある。
裏門から入ると、学生寄宿舎が団地のように並んでる。テニスコートやサッカー場・野球場。部室棟も並ぶ。
釣り研とか潜水部。入部して、僕も教わりたいよ。女子野球部のSeagullsの部室もある。さっきから気になってました。女子学生が予想外に多いので。
海 → 荒くれ → 男の世界 と誰でも思うでしょ?
ところが、4割くらいは女子学生だという。就職先は、一般の大学と同じ「陸」の企業。つまり、海好きだから青春時代くらいは海の大学へ進路決定ですと。うらやましい。
さて、1時半から始まるプログラム「東京湾の水質」が行われたのは、2号棟。
キャンパス散歩しすぎて、5分ばかり遅れて到着。鍵がかかっていて入れない。通りすがりの学生に訊くと、カードキーで開けてくれた。
なにやら、重要な備品やら実験器具があるやもしれず。
講義もそこそこに、「それでは水質を調べてみましょう」。
無礼なくらい簡単にはしおると、水質のにごり具合は有機質の多寡だということ。有機質の種類は5つほどある。
・COD
・硝酸
・亜硝酸
・リン酸
なんだかわかりません。けれど、声に出して言ってみたいでしょ? うれしくて、しばらく言い続ける。
それを、5つの海水で調べる。
遠く小笠原の海水と、東京湾各地の海水。採取も深度を変えて集める。チューブの試薬が色づいて、それも濃淡によって、何という有機質がどれくらい含有しているかを見る。
5〜6人が1グループになって、ワイガヤで実験。
性格、現れます。
色の変化、海水の比較、データをメモる。いや、それもいいけど、僕は実験室の雰囲気にうっとりしてました。