だんだん具体的になってきた骨づくり
8日午前にあった、船上野鳥観察会。
次から次に鳥の名前が出てきて、チンプンカンプンだから覚えるのは早々にあきらめる。
海は、いいよね。湾は、とりわけいい。
コンクリート工場、警視庁の船舶、コンテナ、クレーンを眺める。羽田空港に着陸する飛行機は、湾を大きく迂回して朱色の誘導レール上に現れる。見飽きません。
船上で野鳥解説していたのは、葛西海浜公園のボランティアの方々。ペンギンが脱走したあの公園では、土・日に野鳥ガイドをやっているんです。
時に、ぬいぐるみを取り出して、スズガモとホシハジロの違いを説明する。どちらもカモの仲間です。ニック・ウォーターハウス。
説明していたのは、吉田さん。
「スズガモは肉食です。貝も食べます。ホシハジロは草食で、藻を食べます」。
ぬいぐるみが、参加者の手に順々に回ってくる。「そうですかぁ」としか言いようがない。ところが、骨が回ってきたので、態度豹変。
彼の趣味は骨格標本づくりだった。いたんですねぇ、同好の士。もっとも僕は、目指しているだけで実行はこれから。
アオサギとカワウの頭骨。たまらず、作り方を後からメールで送ってもらいました。
標本には、2つの方法があるのだった。骨が繋がっていて、生き物の形をしてる展示用保存。も一つは、骨がすべてバラバラの状態で研究用保存。
「どっちにします?」
もちろん、シロウトに作りやすいほうがいい。
どの作り方でも、まずは死体を解剖する。
1、羽はむしり取るか、皮ごと剥ぎとる。
2、筋肉を、骨から剥がす(メスやカミソリを使う)
3、お腹から、内臓を出す
4、頭を、首から剥がす
5、脳みそと眼球を取る(眼球にも骨があるので注意)
ここから、3種類のやりかた説明。
・水漬けする方法
メリット:作業が簡単・綺麗な骨になる
デメリット:臭い・時間がかかる(特に冬場)
・煮る方法
メリット:すぐに骨になる
デメリット:物によっては臭い、出来栄えは根気次第、骨が紛失する事もある
・ポリデント法
メリット:綺麗な骨になる、これを応用すれば繋 がった骨格標本が作れる
デメリット:手間がかかる、時間がかかる、解剖時に除肉が甘いと水が腐る
興奮しますよ、これは。
ところで、死体をどこで見つけるの?
・1つは砂浜です。砂浜には海鳥の死体や骨が打ち上がるのでそれを拾います。後はバ ードストライクの起きそうな場所や、猛禽が食事をしそうな場所を探します。
・あとは知り合いに『死体や骨を集めてるので見つけたら連絡下さい』と言いまくるのも手ですね。変人扱いされますが(笑)
そうかぁ、浜辺通いが必須なんだ。世田谷から葛西海浜公園はちと遠い。太田・品川・港区の海なら通えるか。調べたら、東京港野鳥公園もある。
吉田さんに訊くことが増えそうだ。