意味はわかったけど、実物はまだ

コンビニは元旦から営業でしたっけ? 2日ともなれば、日本全国フル回転。

寄席では、初席。

僕は、我が家でCD初席をたっぷり。久々、三遊亭金馬師匠を聞く。

当代ではありません、三代目。ラジオで金馬師匠の声が流れて来ると、「あっ、あのおじさんだ」とうれしかった。

金明竹(きんめいちく)」、笑えるでしょ? 今年も、どなたかが演るでしょう。

「中橋の加賀屋佐吉方から参じました」と始まる言いたて。噺のなかでは4回繰り返します。大人でも、何のことかわからない口上。

古道具を並べたてているのはわかるのですが、内容がわからない。ジャケットに説明されてました。

・祐乗(ゆうじょ)、光乗(こうじょ)、宗乗(そうじょ)三作の三所物

室町・江戸時代の彫金師の名前と、彼らが造った小柄(こづか)・笄(こうがい)・目貫(めぬき)の揃い。

備前長船(おさふね)の則光(のりみつ)

4代続いた刀鍛冶。

・四分一(しぶいち)ごしらえ横谷宗萊(そうみん)小柄付きの脇差

銅3に銀1の合金で、彫金師が造った小柄が付いてる短刀。

・古鉄刀木(ふるたがや)と言やはって、やっぱりありゃ埋木(うもれぎ)じゃそうに

古鉄刀木は、高級家具や細工に使われる樹木のタガヤサン。埋木は、古代の樹木が土中にあり色も硬さもタガヤサンに似ている。

落語「金明竹」を聞いたことがある人には、思い出し笑いと納得。ほとんどの人は、聞いたことがないからただの迷惑ブログ。

止まらないから、続けます。

・のんこの茶碗

京都楽焼きで、名工といわれた楽吉左衛門道入作の茶碗。あだ名がノンコウだったから。

黄檗山(おうばくさん)金明竹寸胴(ずんどう)の花活け

京都・宇治にある黄檗山万福寺境内に生える、観賞用の黄色い真竹。華道では、竹を水平に輪切りにして花器に使った。

・沢庵(たくあん)、木庵(もくあん)、陰元禅師(いんげんぜんじ)張り混ぜの小屏風

沢庵は、徳川家光の帰依を受けた禅僧。木庵は、万福寺二代目住職。陰元の高弟。

陰元は、中国福建省から来た禅僧。徳川家綱から宇治の領地をもらい、中国と同名の黄檗山万福寺を開いた。そこに植えたのが、中国から持参した金明竹だった次第。

3人の禅画が張られた小さな屏風。

さても、正月早々お疲れさまでした。疲れた頭にりんけんバンド