年始早々に、感じちゃった映画
もう、今年映画館行きました? いいの、いっぱい上映してるからね。
去年末に借りたDVD3本、ボチボチ見ました。2013年初、「残り物名画座」3本立て。
・アラン
見たことないでしょうねぇ。僕も内容を知らないで図書館に予約しました。いつものこと。
MAN OF ARAN 。アイルランドの、それも本土じゃなくて荒涼とした孤島アランの冬。
アイルランド = 寒い。
加えて、嵐が来て打ち寄せる怒濤は、岩を噛む。波頭は、天を濡らすほど。そこに舟を漕ぎ出して、ウバザメの漁をする男たち。
1934年製作のドキュメンタリー。
当時は、島に電気がなかった。ウバザメの肝臓から灯油を作る。男たちの舟を凌駕する巨大サメは、頑強に抵抗する。
アイルランド = じゃがいも。
岩だらけで、土や木がほとんど無い。そこで、人々はまず海から昆布を拾い集める。身の丈以上をカゴにつめて背負い、それで切り立つ岸壁を登る。
アウトドア用品なんて、一切無し。
岩と岩の間から、わずかに成長した若木をさがす。その下には、土があるのだ。値千金の土。手ですくって、昆布の上にまき、やっとじゃがいもを育てる土壌ができる。
何もかも、自分のやってることがチャンチャラおかしくなってきた。
おじいさんの理想型、ショーン・コネリー主演。
処女作でピューリツァー賞を受賞したが、その後、消えた幻の大作家の晩年。ちょっとぅ、いい役もらいすぎないか? 007。
そこに、バスケットのプロ選手を目指す文才豊かな黒人高校生が現れる。場所は、ニューヨークのブロンクス。
でしょ? 映画みたいな設定で癪に障るねぇ。
おじいさんが、少年にあてた手紙一通。年齢を超えた友だちは、僕がさがしているもの。
これ、2004年に公開された時は、全国が号泣したラブストーリーらしい。
記憶喪失って、よくドラマに出てくる。
喪失したって、喪失後から新しい人生があるじゃないか? とのんきに構えてました。アルツハイマー病というのは、認知症の一種とわかった。
突然、症状にかかるなら救いがある。
映画にあったように、徐々にとなると、人間には想像力がはたらくから絶望します。将来、記憶が無くなっていく恐怖。忘れるには、もったいなくて耐えられない記憶。
その過程をたっぷり見せた映画を、始めて見ました。