半期に1度の、遊吉の会
開口一番から仲入り、そしてトリまで6人で合計2時間半。これが定席だとわかった。東京の寄席より、だいぶ短い。そして、昼夜2回興行は無い。
独演会は、やる。10月は、9日に三遊亭円楽さん。
8日には、桂歌丸さんが怪談「真景累ヶ淵(しんけい かさねがふち)」から、最終話「お熊の懺悔」の予定。完売御礼の張り紙が出てた。
近代落語の開祖・円朝作の噺を定期的に演る人は、歌丸さんだけなので人気なのだろう。
と、ここで僕は上野に出向く。鈴本ではなく、上野広小路亭。三遊亭遊吉の会。
まずは前座の春風亭昇吾さん。昇太さんの5番目の弟子。かわいい。あまり高座にかからない「犬の目」を演る。
昇吾さんがオチを言う前に、客席からおばさんがオチを漏らした。とんでもない客だ。訳知りが増えて、しらける。
遊吉さんは二席。一つは相撲噺の「阿武松(おうのまつ)」。入門時、あまりの大食漢で一度は部屋を破門される修業時代。6代横綱に出世した。
もう一つは、「矢橋船(やばせぶね)」。矢橋は琵琶湖岸の地名で、大津まで船が通ってた。聞いたことが無かった。
ストーリーは「三十石」と似ている、船上の人々の会話で笑わせる。帰宅して米朝さんのCDをさぐったら、やはりあった。
聞いてるつもりでも、地名になじみがないと忘れるんだね。
★目玉ブラボーズ 舟田絢子さん
♪寄り道DJがゆく 布袋寅泰- MATERIALS