遠足計画に伊勢原市決定


SUUMO横浜・川崎・湘南版に、「神奈川2020年未来予想図」が載っていた。

2015年。
戸塚駅北側にある「開ずの踏切」は、車道が地下化する。日ノ出町駅前は、大岡川に水辺空間ができる。横須賀中央駅では、再開発ビルが完成。

以下、2020年までに予定されているプロジェクトの概略説明が続く。

歩行者デッキ、商業施設リニューアル、バリアフリー化、エキナカ中高一貫校、スポーツ公園、全小学校に放課後キッズクラブ。

交通では、今まで相模鉄道は横浜に向かっていたが、分岐して東横線に乗り入れて渋谷・目黒へ。道路も、東名高速や湘南へのアクセスがスムーズになる。

市営地下鉄は、現在あざみ野駅が終点だ。これが新百合丘駅まで伸延するそうだ。「予想図」に載ってないということは、21年以降か。

SUUMOには、地図も載ってる。

伊勢原市は、ここにあったのかぁ」。厚木市の西、平塚市の北。鉄道なら小田急小田原線のみ。

はまぎん産業文化振興財団発行の冊子で「太田道灌」特集を読む。

江戸城を最初に築いたのは誰?」

「はい、太田道灌」「バーカ、大工だよ〜ン」。

小学生問答から、半世紀を閲してやっと1段ステップが上がる。

室町期の武将。関東一円がバトルフィールド。すでに京都・応仁の乱の10年前に、江戸城を築造。

主家地から見ると、北西への軍事拠点だった。日比谷入り江(当時は湾だった)と平川(後の神田川)と溜池に囲まれた天然の要害。

100年間の戦国時代を経て、江戸幕府はこの地を天守閣のある城に再開発した。ま、ほとんど新開発だけど。

伊勢原にいた主君から宴席に呼ばれた道灌、江戸城から何日で到着したかは知らないが、

「遠路ごくろう。まぁ、風呂でも入って」「そうすかぁ」

と裸になったところで、槍で惨殺される。優秀な人材は目障りなんだ。「当方滅亡」と絶叫した。

刺客が「かかる時 さこそ命の 惜しからめ」と詠んだ。道灌、息も絶え絶えに引き取って「かねて無き身と 思ひしらずば」。

彼の関連史跡は200カ所以上あるらしい。

★旅する目玉 野口明美さんの銅板画

♪旅する鼓膜 P.スパーク:コンサート・プレリュード