うれしかったよ、キミたち

元旦零時に初詣をしたのは、生涯初めてだった。

王子駅から、地下鉄・南北線永田町駅経由、半蔵門線で渋谷駅到着。そのまま田園都市線に乗り継げると思ったのが、あまかった。

始発まで2時間もある。

ホームで待つ気は無い。改札を出ようかとも考えたが、寒い。途方に暮れる。押上駅まで半蔵門線で往復すれば、時間がつぶれるとひらめく。

目的地があって乗車したわけじゃない。最後尾から先頭まで、車両見学を始めた。

いました、男子集団。女の子たちなら、絶対やらない遊びをしてた。

ワル百面相を作って、仲間のウケをねらう。鉄板の暇つぶし。カメラを向けると、さらに燃える。かわいい。

俺も俺もで、しまいにゃ集合写真までいきつく。錦糸町駅で、全員降りた。

彼らと会って、なんだか今年は幸先がよさそうだ。いい年になりそうな予感がする。

隣の終点、押上駅で撮った写真を見返す。ほとんど無人のホームで、長渕剛がよみがえった。

♪旅する鼓膜 1  長渕剛 カラス

♪旅する鼓膜 2  長渕剛 RUN 

男の冗談は、小学生から死ぬまでレベルが上がらない。それでいいのだ。

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