都市でカントリーを夢想する

本日の教官は講座2回目登壇の「バックステージ」氏。表舞台以外のすべてを差配する仕事人。

書店の紀伊国屋のオーナーだった田辺茂一さんは、家業が炭屋さんでした。一念発起して「書店をやりたい」と思いつき、本屋さんに就職。そして「わかった」と言って、入社日が退職日という伝説を残しました。

本日の授業に田辺さんがいたら「わかった」と言って、明日からイベント・プロデュースに邁進していたことでしょう。


凡夫は、そうはいきません。思い込みは、たびたび修正を迫られる。

ラプソディって、聞いたことあるでしょ? 僕はラプソディ・イン・ブルーの印象が強過ぎて、なんとなく都会的な、洗練された、人工的な言葉だと思い込んでいました。

そのつもりでCDを借りて、ジャケットを見たら、え?え?え?の連続。


え? その1  ラプソディ = 狂詩曲 

洋楽を受け入れた明治の翻訳者は、どんな理由から「狂」の文字をあてはめたのでしょうか。

え? その2  

録音されていたのはハンガリー、スラヴ、ルーマニアと東欧諸国が並んでいて思い込みと違うなぁ。

え? その3

民族的、土着的、習俗的って、括っていえば村祭り的で、見事に勘違いしてました。

そこで思い出したのが、フランスのアラン・コルバン先生。浜辺、森林、レジャーの系譜を追う先生はもしかしたらラプソディを聴きながら研究をしていたのではないかと。