悲しみの深さを抱きしめる笑顔

イベント・プロデュース制作科3期生の卒業制作が発表されました。高田馬場CLUB PHASEで17時開演。

僕たち4期生は16時に到着して「授業の一環」として参加。社会科見学のようでした。

機材、照明、進行、MC,5組のアーティスト。僕が一番気になったのは、お客さんたち。「青春タイムトラベル」というテーマを一番楽しめたのは、高齢のご婦人方ではなかったでしょうか? これからの授業で考えていきたい、示唆的なイベントでした。



というのも、今の日本人に通奏低音のように流れる被災者たちへの気がかり。

たぶん75歳以上の方々は、連日報道される状況を戦争の惨禍と重ねているでしょう。子供・青春の頃に見た風景が、また繰り返されている。

1945年8月15日に無条件降伏、そして早くも10月10日には映画「そよかぜ」が封切られ、そこで歌われたのが「りんごの唄」。歌って自分を見つめる。

「りんごは何にも言わないけれど」の「りんご」は、2011年の被災者自身と重なります。

以上、想像で書きました。ジョン・ダワー先生は「敗北を抱きしめて」で、戦後の日本人の軌跡を著きました。僕たちは、彼らの積み重ねを引き継いでいます。

本日のイベントは「上を向いて歩こう」で幕を閉じました。