声を掛けたくなるデザイン

学校の地元・岩本町は卸の街です。ですから、このインテリア・ショップも小売りをしない店だと思っていました。 オーナーに訊くと、笑顔で「よく間違えられるんです」。

2000年に学芸大学で開店したプリズマ。http://www.prisma20.com

ピンときました。目黒駅から東横線に並行する目黒通りは、インテリア・家具の専門店がずらっと並んでいます。家具好きにはこたえられない通りです。そこから1年前に引っ越して岩本町に開店したらしいです。


どれも20世紀のアンティークです。広くは工業デザイン、中くらいでインテリアデザイン、狭くはテーブル、椅子、照明、キャビネット、チェスト、食器のデザインが、消費者の目を意識し始めた時代の物たち。

いとおしい、ですね。

もちろん、デザイナーの個別の名前はわかりませんよ。 オーナーはスラスラ言えちゃうでしょうが。それより、造形がおやじ、おじいさん、ひいおじいさん世代の物と感じ取れるところが、いとおしい。


こういう店って、時を巡るような楽しみがありますから、いつまでいても飽きません。 関心のない人には目に入ってきませんが、好きな人には草の根わけても探したい。 それを散歩で見つけたのでラッキーでした。

そして、例によって「どんな曲があったら、さらに気分が良くなるだろう」と想像する。「どんな曲を聴きながらデザインしていたんだろう」と想像する。



本音を言えば、触りたいんですよ。 手のひらで、味わいたい。 持ってみたい。