100年を視野に入れて創作
岩本町に点在するオサレ新参店の紹介第2弾は、バッグのコレクションです。
4月10日から17日まで「100年の壁」と題する、創作バッグ個展のフライヤーを入手してから訪ねるのを楽しみにしてました。
「100年の壁」って何?
100年前に作られたモノに思いを馳せて、モノの立場からヒトを見る。モノが「私はこんな姿になりました」とささやき、それを感じ取れる自分でありたい、というのが作者KAGARI YUSUKEさんの創作動機でしょうか。
僕はベッヒャー夫妻の写真集「溶鉱炉」「給水塔」を20年前に見てから、こういう風景が好きでもいいのだと免罪符を胸に下げています。
廃墟や工場プラントなど産業建築物のグランドスケープ、そして近寄って隔壁、ダクト、取り入れ口などの造形、さらに近づいてワイヤー、留め具、ボルトなどのプロポーション。
まなざしを向けても、「好きでも嫌いでもご勝手に」と、だた黙して語らない構造物への共感。
今回のKAGARIさんのコレクションは、皮革を素材に「100年目のバッグが、今あってもいいじゃないか」という意表をつくものでした。
1891年生産開始のヴィンテージファスナーの復刻モデルを取り入れたバッグには驚いたなぁ。
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