分析を分析すると不思議なことに

毎週木曜日は、教官「コピーライト」氏の著作権の授業。

安藤和宏著「よくわかる音楽著作権ビジネス」を参考に、5時間。テキストをクラスメートが持ち回りで読み、その後、教官が実例や経験を語って、より肉付け解説をします。

知的財産・所有権。この言葉、10年ほど前から、お隣の国での所行に日本は眉をひそめることが続いて、ついでに定着した感がありますね。ご立派な国になりました。

30〜40年前は、日本の所行に眉をひそめたのは欧米諸国だったのでしょう。たぶん、当時も「国際化・グローバルの時代」と言われてましたが、それは、ソニーやホンダなどの製造業が海外進出していただけで、今のようにサービス業までアジア展開する時とは違います。

ですからありとあらゆる業種が、国際問題は国内問題に直結するウラ・オモテの時代なのでしょう。企業もタイヘンです。



著作権も、海外事情を抜きに考えられない世の中になったのでしょう。でも、それはただ著作権ということではなく、世界共通のビジネスモデルさがしをやっているのではないでしょうか?

サービス業、わけても僕は出版と映像と、現在勉強中の音楽がどのようになっていくのか、とても興味があります。

そこで手にしたのが、写真の本。野村総合研究所編「2015年の電子書籍」。電子書籍の分析にページをさいてますが、音楽や映像の将来も説明していました。

制作、流通、端末の各業界同士の競争から、自社の強みを活かして隣の業界・機能に打って出る競争へ。さらには、ジャンルを超えた競争へ。



すると、どうしても資本力がものをいいますから、勝者がすべての利益を独占する。

もちろん、インディーズは依然としてあります。メジャー好きがいる一方で、マイナー好きがいますから。コンピュータで売り上げ解析をすると、圧倒的ボリュームで売れる商品やサービスが「恐竜の頭」。そして、長い長い「尾っぽ」に向かって低減していく、その他大勢の商品やサービス。

不思議なもので、長い尾っぽを微細に分析しても、とぎれることがない。つまり、5年に1冊とか10年に1回聴かれる曲とかがある、ということです。ロングテール・コンテンツ。

こうなると、ビジネスモデルなんて話は僕にはどうでもよくなって、人間の不思議さに圧倒されます。

確か、いち じゅう ひゃく せん と続いて、不可思議という数の単位があったような?

違ったかな?