舞台裏で知恵と汗を出す

千代田区岩本町は、なぜ現在のようなアパレルの問屋街になったのでしょう?毎日の登校前散歩で、少しずつ謎がたまっていた時に、折よく、地元の情報誌を入手できました。

これ以上省略できない、最低限にまとめて流れを書きます。

・江戸時代の明暦3年(1657)の振り袖火事 →

・幕府は火災や洪水対策のため、神田川の改良工事を実施 →

・掘られた土は川の両側で土手になり、柳が植えられ、柳原(現・柳原通り)となる →

・明治30年頃、古着の露天商が軒を連ねるようになる、その数400ほど →

・大正12年の関東大震災で、露天商は取り払われ、本格的な店舗の問屋街になる

読んだ皆さん、お疲れさまでした。




学校の近所案内12社目。TAMATOSHIは、アパレルを中心に小売店向けのディスプレィ用品を扱っている会社です。ハンガー ラック ワゴン マネキン 姿見などの什器類の販売。

「100年ほどの社歴があります」と説明してくれたのは奥田さん。ほんとうに、このあたりって老舗が多いんで、僕も驚かなくなりました。

現在は、アパレルだけでなくCDショップや食品店の店舗設計・施行も手広くやっています。ですから「時代時代で、流行る業態・衰退する業態が手に取るようにわかるのが、おもしろいですね」と奥田さん。そうでしょうねぇ。



僕は先日、ブランドショップの春の新装・改装ニュースを読みました。

・環境や空間でストーリーを語るような店内構成

・お客の動線が固定しないように、棚やラックを常に移動している

・ディスプレイする服も、毎朝入れ換える

ネットショッピングが定着したので、店舗は常に「イベント化」させて、お客の来店動機を演出するのでしょうか?行くたびに、違った店に来たような?

販売職も、「いらっしゃいませ」の舞台裏で、知恵の出しどころを工夫しているんだなぁ。