訪問予約制の古書店ルポ

このアメブの4月9日に、アンティーク家具屋さんを紹介しました。

あれから1ヶ月。その時、隣にある家が気になっていたんです。というのも、想像できますか?1階部分が金属板でおおわれている家があったのです。そしてkuwano tradingのネームプレート。いかにもデザイン志向の、何か?

そして、訪問したいことを話すと「イチがあるので、午前中に来てください」とのこと。何だろう?イチって?学校ご近所散歩14社目。



訪問して、意味がわかりました。イチとは「古書市」のこと。桑野さんは古書店主として、市で入札をやっているのです、月曜から金曜まで。

「まずいなぁ、引きずられるなぁ」。僕は、親戚の土地にヨドコウの物置を置かしてもらい、そこに海外・日本の古書・雑誌・ガラス写真・ポスターなどを保管してます。ゆくゆく(これが、なかなか来ない)は古本屋のおやじというのが理想なのです。

ハタキと猫が相棒というヤツ。

桑野さんが応札するのは、デザイン関係。そして納品先は、美術館の資料室や美術系大学の図書館。主に法人に供給する古書店です。ですから先ほどの電話のように、個人相手の商売は、市が開かれている時間帯を除いて開業するということになる。

ワワワ、デザイナーやイラストレーターの入稿原稿。ヤヤヤ、展覧会の図録やチラシ。ムムム、パッケージや袋などのエフェメラ。どうしてくれるぅ〜。



気を取り直して「どうしてkuwano tradingなんですか?」。イタリア雑貨の輸入が表看板とのこと。こちらも拝見。

いかにもAXISやCONRAN SHOPで売られているような商品が、次から次と。再び「まずいよなぁ、いいよなぁ」。

古書はコツコツとプライベートな楽しさ、輸入業は大勢の人が動くダイナミックな楽しさと語る桑野さん。まったく、誰もがやりたいことを何事もないようにやれる人って、いるんですねぇ。