言わしてちょうだい

東銀座の東劇で上映中の、落語の映画を見に行きました。上映まで時間があったので、ご近所散歩。このあたり、新橋演舞場もあるくらい、老舗の料亭が残ってます。外観に、ウットリ。

落語研究会 昭和の名人2」。志ん朝、馬生、円生、正蔵(彦六)と、大看板の4人。いやぁ、堪能しました。1970年代に収録された名人たちの話芸。

ここで、ちょっと自慢します。

僕は、落語・講談のCDを3000枚ほど持ってます。現在のように音楽に傾く前は、落語に入れ込んでました。「なんで、パソコンに取り込まないの?」と2人の息子に言われ続けて、5〜6年。かたくなに、拒否してました。

”これだけの量が、パソコンなんぞに入るわけがない”という思いもありましたが、カタチで見えないと不安だ、というのが正直なところ。さすがに音楽CDの場合は、落語と比較にならない量がありますから、PCに取り込んでますが。



話芸を音だけで聴いていると、それは想像が、いやでも働く。純粋に声だけですから、巧拙がはっきり聴き取れます。

ですが映画を見ると、体の動きや呼吸もあるので、やはり「いいものだ」と。

それを一番感じたのは馬生師匠。声だけだと、彼は損をしてます。滑らかではないのですが、動作をともなうと、とても自然に聴こえる。そう、普段の生活では、スラスラ言葉が出て来るはずないもの。

志ん朝師匠は、やはり、花のお江戸の若旦那。華で、かなう人はいません。 

円生師匠は、高座だけに柔らかい。スタジオ録音の「円生百席」と違って。

正蔵師匠は、老武士の風格。清潔な人柄なのに、なぜこんなにキュートなの。



ところで、You Tubeの落語。今のところは現状でもいいかもしれませんが、画質が悪過ぎます。収録時間も、分断して見せるようじゃ、ファンが嘆きます。若者優先のコンテンツ整備段階なのでしょうか?



★と、文句を言ったあとで、恒例「音だっち」ツネツネのYou Tube情報です。

本日のおすすめは、フジファブリックの「赤黄色の金木犀」です。

http://www.youtube.com/watch?v=csoVgB8SHJo