また来てしまいました

写真家の、確かリチャード・アベドンでした。彼はファッション写真で一時代を築きました。ですから、動物の骨格標本の写真集を始めて見た時は、衝撃を受けました。

モデルを撮影した時と同じ、白バック。動物の頭蓋骨が、白バックの写真で。「なんて、ファッションなんだろう」と。以来、骨→ファッションと図式が出来上がって、その美しさを前に素通りすることができなくなりました。

東京大学の小石川分館は、ですから、僕には聖地なんです。



2002〜03年に開催された「驚異の部屋」展に、出掛けた方も多いでしょう。

まず、建物。1876年に建てられた、日本で最古の学校建築。医学部で使われていました。現在は本郷から移築して小石川植物園の一角にあります。最初に見た時から、気に入りました。

そして、入館して「探していたのはこういう空間」と、前に歩むのがもったいないくらい、展示に引き込まれていきました。

キューレーションしたのは、マーク・ダイオン。

動物標本、薬草標本、鉱物標本、そして工学模型、船型模型、建築模型。什器や図面。地球儀もあればコンパスもある。それらが、かつて東大で使われていた椅子やテーブルにアレンジされて、みごとな「部屋」になっている。

まんじりともしない、できない。あぁ、あぁ、と、嘆息ばかりしていた記憶があります。



常設展示になってからも、たびたび出掛けます。本日は、夕方に訪問。iPodからは、アバの曲。なんて、合うんでしょ。

★「音だっち」ツネツネからYou Tube攻撃された曲。
・本日のおすすめは、YUKIです。
http://www.youtube.com/watch?v=S81BpTEbqBI