解説してください
宮尾大輔著「映画はネコである」を読みました。はじめてのシネマ・スタディーズという副題があったので、新しいアプローチで映画を語るのだろうと。
はい、シネマ・スタディーズって、なんだか、わかるようでわからない勉強でしょ?「ただ、おもしろかった、で終わらせないで、どうおもしろかったかを、技術・美術・歴史・政治・経済・心理などから分析する」学問だそうです。
著者の宮尾さんは、2003年にニューヨーク大学で映画学の博士になり、現在はオレゴン大学准教授で専門は映画史。家では2匹のネコと毎晩映画を見ている先生です。
ごにゃごにゃ言ってないで、目次を読んだほうが、彼の好みと講義内容がわかります。
第1章 ネコは狭いところが好き? 「ティファニーで朝食を」のフレーミング
第2章 ネコは暗いところが好き? 「キャット・ピープル」のライティング
第3章 ネコは追いかけっこが好き? 「泥棒成金」のエンディング
第4章 ネコは演じるのが好き? 「間諜X27」の作家とスター
第5章 ネコは食べるのが好き? 「仁義」のジャンル(フィルム・ノワール)
第6章 ネコはテリトリーが好き? 「猫と庄造と二人のをんな」と日本映画
第7章 ネコは歩くのが好き? 「子猫をお願い」のリアリズム
第8章 ネコは見つめるのが好き? 「ミリキタニの猫」と観客
僕にはなじみの映画ばかりなので、講義は楽しかったです。宮尾先生は1970年生まれとありますから、諸作品を「映画史の研究材料」として見ていたのでしょうか? つまり、もっと近過去の映画も取り上げてほしかったです。
ところで、先生。You TubeのFunny Catsを見ましたか? なんと24,784,646回見られてました。僕は3回繰り返し見ました。1回で離れられる人は、人でなしです。
何を言いたいかというと、2478万回 → 1000万〜800万人が見た!
○○○○で××××するネコ。△△△△をして□□□□なネコ。シネマ・スタディーズで読み解いたとおりのネコもいれば、そうじゃないネコもいる。ぜひ、楽しんでくださいね。
★さて、「音だっち」ツネツネもネコ好きです。本日も送られて来ました。
・本日のおすすめは、スガシカオ「月とナイフ」です。ああ、なんて素敵な歌詞なんでしょう。コード進行も絶妙ですよね。
http://www.youtube.com/watch?v=r8h9Ex8qYsA